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玉ねぎの皮で草木染めをしよう!

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料理に欠かせない野菜といえば、玉ねぎ。和食・中華・洋食とジャンルを超えて活躍する食材ですよね。今回はこの身近な野菜である玉ねぎの皮を使って、草木染めに挑戦したいと思います。どのようにして野菜から布を染めることができるのか、自由研究として挑戦してみましょう!

草木染めとは?

草木染めとは、野菜や草花などの自然の色を使って染め物をすることをいいます。草木染めでよく使われる植物には、アカネ、ヨモギ、桜、ビワ、梅などがあります。季節によっても使える植物が変わるので、草木染めで四季の美しさを感じることもできますね。

自由研究に、玉ねぎの皮で草木染めをしてみよう!

草木染めはさまざまな植物で染めることができますが、植物の種類によって染まる色・必要な植物の量などが違います。その中でも玉ねぎの皮は、自由研究としてもおすすめです。一年中、皮を集めることができる上に、色素がたくさん詰まっているので、とてもきれいに、簡単に染めることができますよ。

玉ねぎの皮を使った草木染めのやり方

それでは、玉ねぎの皮を使って草木染めをする方法をご紹介します。ここでは、白いハンカチをきれいな黄色に染めてみます。

材料

  • 綿のハンカチ(45cm×45cm)1枚
  • 玉ねぎの皮 10g(玉ねぎ 約5個分)
  • ミョウバンまたは焼きミョウバン 5g ※薬局などで購入可能。染める布の重さの8%の分量が目安です。

道具

  • ステンレス製の鍋(今回使用した鍋の直径:22cm 容量:2.5リットル)
  • 布製の袋(綿など水通しの良い素材で、鍋より一回り大きいサイズ。使い古したシーツなどを再利用して作ってもOK)
  • 軍手
  • ゴム手袋
  • ボウル
    ※リンクをクリックすると楽天市場のページが開きます。

染める布の準備(媒染)

下準備として、色を定着させ、発色を良くするための作業「媒染(ばいせん)」をします。

  1. 40~60度のお湯1リットルをボウルに入れ、ミョウバンをしっかり溶かします。このお湯にハンカチを30分浸けておきます。(お湯の温度がこれ以上高いとミョウバンの効果が弱くなってしまうので気をつけましょう。)
  2. 30分経過したら、ハンカチを水で洗います。湿った状態で染液に入れるので乾かす必要はありません。これで染める準備は完了です!

では、次に染液の準備をします。

玉ねぎの皮の染液の作り方

  1. 玉ねぎの皮はザルなどに入れて、カビが生えないように干しておきましょう。
  2. 布製の袋に玉ねぎの皮を入れます。袋の上部はこのように鍋のふちに引っかけておくと作業しやすくなります。
  3. 水を鍋の8分目程度まで入れて蓋をし、1時間30分程度、中火で煮込みます。
  4. 煮込んだら火を止め、布袋を引き上げます。これで染液ができあがりました!茶色に近いオレンジ色でべっこう飴のようなきれいな色をしています。
  5. ここからハンカチを染めていきます。ヤケドしないように必ず軍手をし、その上からゴム手袋を付けてからハンカチを熱々の染液に浸しましょう。染液の温度が高い状態の方が染まりやすいので、スムーズに行いましょう。(保護者の方がお手伝いしてあげてくださいね。)

    <自由研究のポイント!>
    染液の温度が高いほど、鮮やかな黄色に染まります。また、染める時間も長いほど濃く染まります。お好みの色になるまで時間をおいてみましょう。乾くと少し色が薄くなるので、少し濃く染めておくと理想に近い色に仕上がります。

  6. 染液に浸けたあとは水でしっかりと洗い、乾かします。これで玉ねぎの皮で染めたハンカチの完成です!優しい色の黄色に染めることが出来ました。

草木染めで染められる素材は?

染めはじめてみると、他のアイテムも染めたくなってしまいますよね。草木染めで染められる素材は、同じく天然素材の綿、麻、絹です。

化学繊維は多少入っていても染めることはできますが、100%天然素材の方がよりきれいに染められます。

自由研究のヒント①染料の温度を変えて染めてみよう!

さきほど触れたとおり、染料の温度が高い方が染まりやすいです。ただ、温度が低くても染めることはできます。染液を40度ほどまで冷ましてからハンカチを浸けてみてください。染まり方はどのように変わるでしょうか?余裕があれば、温度を数パターンに分けて観察してみてください。温度を変えた場合の染まり方の違いを比べてみるのもおもしろいですよ!

自由研究のヒント②さらに鮮やかに染めてみよう!

「もっときれいに染めたい!」という方におすすめの方法があります。ミョウバンを溶かしたお湯に浸ける前に、大豆を煮た煮汁に浸してみましょう。こうして大豆のたんぱく質を繊維に付着させることで、よりきれいに色が染まるのです。

  1. 大豆の煮汁を作り、布を30分間浸ける。
  2. 水で洗う。
  3. ミョウバンに30分間浸ける。
  4. 水で洗う。
  5. 染液に浸けて染める。

左側が大豆の煮汁に浸けたハンカチ、右側がミョウバンのみに浸けたハンカチです。前述のやり方で染めたハンカチと比べ、濃い山吹色に染まりました。

自由研究玉ねぎ染め
左:大豆の煮汁+ミョウバンを溶かしたお湯に浸けた布 右:ミョウバンを溶かしたお湯にのみ浸けた布

自由研究のヒント③玉ねぎの種類を変えてみよう!

玉ねぎにもいろいろな種類があり、皮の色が変われば染まる色も少し変わります。スーパーでも見かける「赤玉ねぎ」は、茶色い玉ねぎより少しオレンジがかった色に染まります。採れる時期や育った場所でも色味が変わるので、たくさん染めて、研究してみるとおもしろいですね!

草木染めしたアイテムの扱い方

自然素材を使った草木染めは、化学染料に比べるとどうしても少しずつ色が褪せてきてしまいます。しかし、そこが草木染めの良いところでもあります。使うたびに変化していく色を楽しんでくださいね。

玉ねぎ以外の植物で染めてみたい方はこちら

植物は色んな色素をもっています。他の植物でも染めてみたい!と思ったかたは、以下のリンクを参考にぜひチャレンジしてみて下さいね。

≫ナスの皮で草木染めをしよう!

≫みかんの皮でレース糸をナチュラルカラーに草木染めしよう

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ライター

i-mai-main コーダチヒロ
i-mai-main コーダチヒロ
カルチャーセンターやワークッショプで編み物を教えたり、i-mai-main(あいまいまいん)という名前で活動しているクリエーターです。Craftie登録講師。Instagram: @i8mai8main