風呂敷や手ぬぐい、スカーフなどのお気に入りの布を結んで作る風呂敷バッグ。持ち手を工夫して結ぶだけで、おしゃれなシルエットのバッグに変身します。また、折りたたんで収納できて、必要なときにササっと結べるので、エコバッグとしてもおすすめです。
今回は、風呂敷バッグの結び方を4つ紹介します。お出かけやお買い物のときに、ぜひ活用してみてください。
風呂敷バッグのおしゃれな結び方4つ
おしゃれな風呂敷バッグの結び方を4つご紹介します。用途に合わせて色々な結び方を試してみてください。
■使用する風呂敷
70cm×70cmサイズ(リュック型以外)を使用しています。
まずは基本の「真結び」を覚えよう
真結びは風呂敷包みやバッグ作りに必要な、基本的な結び方です。一度結んだら解けにくく物を運ぶのに適しています。縁起のいい結び方とも言われます。
ちなみに「縦結び」(風呂敷の端が向かって上下に出る)になってしまうと、解けやすく危険ですので要注意です。
結び方
- まずは風呂敷の角と角を持ちます。
- 向かって左の先端(ピンク)が右手前になるように、端と端をクロスします。
- 向かって左の先端(グレー)を下に向け、もう片方(ピンク)の下をくるりと通します。
- 向かって右の先端(ピンク)を左側へ倒します。
- 左の先端(グレー)を、倒した方の端(ピンク)に上からかぶせます。
- そのまま、できた輪の中を通します。
- 両端を均等に引っ張り、真結びの完成です。
①開け閉めラクチン!買い回り用のエコバッグにも便利な巾着型の結び方
基本の真結びだけで作る巾着型のバッグです。持ち手は手首に掛けられるほどの長さで、大きめの風呂敷を使えばエコバッグとしても利用できます。
一度結べば簡単に開け閉めできるため、複数店舗を買い回るときにも、結び直さなくてよいという魅力もあります。中身が見えにくく、荷物が飛び出しにくい形状なので、細かいものを入れたいときにもおすすめです。
■巾着型の風呂敷バッグについて
サイズ:約W18×H30cm ※結ぶ加減によって変わります
制作時間:5分弱ほど
結び方
- 風呂敷の裏を上にして広げ、包むものを中央に置きます。
- 向かって上の端どうし、下の端どうしでそれぞれひとつ結びをします。
- 結んだ後、右側にくる上下の端どうしを真結びします。
- 左側にくる上下の端どうしも同じく真結びします。
- 両手で左右の結び目を持って、それぞれ外側へ引っ張ります。ギュッと口が閉まります。
- 結んだ部分を持ってさげ、形を整えたら完成です。
②丸いシルエットが可愛いハンドバッグ型の結び方
ひとつ結びと真結びで簡単に作る、丸いシルエットがかわいいハンドバッグです。中身を入れると形状が安定して、簡単に出し入れできます。70cm×70cmの風呂敷で作ると、長財布やスマホを入れるのにちょうどよいサイズになるので、ちょっとしたお出かけに便利ですよ。
■ハンドバッグ型の風呂敷バッグについて
サイズ:約W20×H30cm ※結ぶ加減によって変わります
制作時間:5分弱ほど
結び方
- 風呂敷を広げます。
- 角を持って、くるりとひとつ結びをします。
- 同じ要領で、4つ角全てひとつ結びをします。
結び目から先端までの長さを揃えるのがポイントです。
- さらに、隣の端どうしを真結びします。
写真では向かって上下の端どうしを結んでいます。
- 結んだ部分を持ってさげ、形を整えたら完成です。
③肩掛けできるエコバッグに!ショルダー型の結び方
「真結び」と「ひとつ結び」でできる、ショルダー型の風呂敷バッグです。肩掛けできるため、荷物が多いときにも持ち運びしやすくなります。買い物のときのエコバッグや、荷物が増えたとき用のサブバッグとしてもおすすめです。
■ショルダー型の風呂敷バッグについて
サイズ:約W40×H45cm ※結ぶ加減によって変わります
制作時間:5分弱ほど
結び方
- 風呂敷を、表を上にして斜めに広げ、手前から奥へ、三角になるように畳みます。風呂敷の表が内側になっていればOKです。
- 向かって左右の端をそれぞれひとつ結びします。
- 先ほど作った結び目が内側になるように、全体をひっくり返します。風呂敷の裏が内側になっていればOKです。
- 向かって上にある先端どうしを真結びします。
- 結び目を手や肩にかけてさげ、形を整えたら完成です。
④お子さまにもぴったりなリュック型の結び方
2枚の風呂敷で作る、リュック型の風呂敷バッグです。肩紐部分の長さは調節できるため、風呂敷のサイズや結び方によって大人から子どもまで利用できます。軽量で両手が使えるリュック型の風呂敷バッグは、小さな子どものお出かけ用バッグとしてもぴったりです。
■リュック型の風呂敷バッグについて
サイズ:約45×H40cm ※結ぶ加減によって変わります
制作時間:5分ほど
結び方
- 風呂敷を2枚用意します。今回は、荷室部分(黄色)に70cm×70cmサイズ、肩紐部分(ピンク)に90cm×90cmサイズを使用しました。
- 肩紐部分になる風呂敷は、背負う人に合わせた幅で細長く畳んでおきます。
- 荷室部分になる風呂敷は裏側を上にして斜めに置き、上下の端どうしをひとつ結びします。
- 先ほど作った結び目の上に、肩紐部分の風呂敷を載せます。肩紐部分の中心と、結び目が重なるように載せるのがポイントです。
- 荷室部分の結び目の端どうしを、肩紐部分の上で真結びして、肩紐部分を中心でしっかりと留めます。
- 肩紐部分を結び留めると、全体はこのような形になります。
続いて、肩紐部分の端と風呂敷の端を、左右それぞれ真結びします。
- 形を整えたら完成です。
肩紐部分と荷室部分の間にできた輪に腕を通して、リュックサックのように背負います。
見本のサイズ(荷室70cm角、肩紐90cm角)は、写真のように大人(モデル身長167cm)が背負うとやや小ぶりになります。荷物が多い場合は荷室、肩紐とも100〜120cm角の大判風呂敷を使うなどしてみてください。
幼児~小学生くらいまでの子ども(男の子身長120cm、女の子身長97cm)は、見本のサイズでほぼぴったりです。お人形さんを入れてごっこ遊びに使ってもいいですし、非常時に荷物を運ぶのにも適しています。
風呂敷はスペースを取らずに保管できるので、いざという時に物が運べて鞄代わりに使えるのがとても便利ですね。
風呂敷バッグでマイバッグ生活を楽しもう
風呂敷バッグは、風呂敷の結び方を変えるだけで雰囲気が大きく変わります。持ち手の長さや持ち方など、色々なバリエーションがあるため、用途やシーンに合わせて結び方をアレンジしてみてください。
また、ご紹介した結び方以外にも、三角形のシルエットがおしゃれなあずま袋は、買い物用のエコバッグや普段のお出かけにも活躍します。風呂敷を結ぶだけの簡単アレンジはもちろん、裁縫がお好きな方ぜひはリメイクも楽しんでみてください。