季節が夏へと向かい、お日様が輝きを増すと、それに似合うアクセサリーを身につけたくなりますよね。
カジュアルなTシャツとデニム、リネンやコットンのワンピースに、麦わら帽子やかごバッグを合わせたり、天然素材の大振りアクセサリーをコーディネートしたり。この季節ならではのおしゃれの楽しみです。
今回は、夏の時期に活躍する天然素材や、いま改めて注目されている『籐(ラタン)』素材のこと、そして籐のアクセサリーのレシピもご紹介します。
身近にある色々な天然素材
天然素材とは、ガラスやプラスチック、樹脂等、人工で作られたものではない素材を言います。
例えばシェルや石、木を削った物など、太古の時代より、人間を装飾するために用いられてきました。それぞれの素材に特色がありますので、一つずつ見ていきましょう。
籐・ラタン
後半に詳しく説明しますが、植物のつるを編んで作られたものです。
木
様々な種類の木を材料として、切断、研磨し、好みの形をつくることができます。ウッドビーズと呼ばれ、染色により、カラフルなものがあります。コルクもその中に入ります。
石
天然石と呼ばれる加工した石たち。貴石(ダイヤモンド)と半貴石(ダイヤモンド以外)があります。最近では、石に込められた意味などから、お守り代わりに身につけるブレスレット等があります。
羽
鳥の羽も、インディアンの羽飾り等、大昔より装飾に使われてきました。水玉模様のホロホロ鳥や、独特の光沢のクジャク等、様々な色や模様が鳥の種類によってみられます。
シェル
貝殻も、昔から装飾に用いられてきた素材です。ホワイト(キナリ)や、グレイッシュなもの、淡いピンク等が一般的ですが、染色され、色つけられても使われます。
その他
他にもシルクや皮、麻、花びら等といったように、山や森、海にある動植物の素材も天然です。自然からの恩恵で、私たちは様々な天然素材のパーツを手にしています。
籐(ラタン)素材について
籐(rattan・ラタン)とは、熱帯や亜熱帯に自生するツル状のヤシ科のツル性植物で、日本では1000年以上前から愛用され、武具の装飾等に用いられてきました。
今日でも、アクセサリーやバスケット、バッグ等の雑貨小物から、家具や建築素材まで、様々な用途や場所で愛用されています。
お手入れのポイントとしては、水に弱いので乾いた布でやさしくふいてあげると良いでしょう。
籐素材を使ったアクセサリーの作り方
それでは、籐素材を使って、揺れるタイプのピアスを作ってみましょう。
イヤリングを作る場合は、ピアス金具の代わりにイヤリング金具を用意しましょう。
材料
- 籐素材 2個
- 木シェルパーツ 2個
- ピアス金具 1ペア
- 丸カン 10個
道具
- ヤットコ
- 目打ち
作り方
- 籐素材に目打ちで2カ所、上下に穴を開けます。
- 丸カンでピアス金具、籐素材、木シェルパーツをそれぞれつなげていきます。
- 木シェルパーツの向きに注意しながら止めたら完成です。
籐のアクセサリーを使ったコーディネート
籐のアクセサリーは、夏のファッションとも相性抜群。花柄や、アースカラーグリーンともベストマッチです。
アースカラーとは、自然の中にある植物の色合いや、空の色などを指し、ナチュラルカラーとも言われます。木の皮やツルでできている籐素材も、とても良く合う色味です。
シンプルで大人っぽいコーディネートにしたい時は、白いTシャツにアースカラーのハイウエストパンツやワイドパンツ等を組み合わせて、大ぶりの籐のピアスをつければ存在感が引き立ちます。
ロマンチックで夏らしい雰囲気にしたい時は、花柄のシフォンワンピースに、サンダルやエスパドリーユ、そして素材の雰囲気を合わせて籐のブレスレットをコーディネートするのもおすすめです。
浴衣や着物など和服にも合う、籐のアクセサリーやバッグ
籐のアクセサリーは夏に着たい浴衣や着物など、和服や和柄のものにもよく合います。主張しすぎない素材なのでコーディネートしやすく、同じ籐のバッグや、麻編みのカバンなども一緒にお使いいただけます。
アクセサリーを手作りすることは、その時々で、自分の欲しいものや服装のテイストに合わせたものを作って身につけられるということです。ぜひ、季節に合わせた素材で、オリジナルのものを作ってみてくださいね。