釘と糸を使って簡単に絵が描ける「ストリングアート」をご存じですか?木の土台に釘を打ってから、糸を張りながらデザインを作っていく海外で人気のアートです。
糸の素材を生かした繊細な作品は、インテリアとして飾ってもとてもおしゃれ。ご自身の趣味としても奥が深く、結婚式でのウェルカムボードや受付ボードなどでも人気を集めています。
今回は、可愛いハート型のストリングアートのレシピをご紹介。創造的なアイデアを引き出して、素敵な作品づくりを楽しんでみてください。
釘と糸で描く「ストリングアート」とは?
ストリングアートとは、木の板に釘を打ち、釘の間に糸を掛けて絵やデザインを描くウォールアートです。1970年代のアメリカで、幾何学模様や立体的図柄の制作が流行したことをきっかけに誕生し、現在では気軽に楽しめるアートとして親しまれています。結婚式のウェルカムボード、飲食店のメニューボードなどにも使われています。
ストリングアートの魅力は、糸の繊細な模様とナチュラルな雰囲気です。幾何学的な模様をはじめ、人や動物、果物など、糸を掛ける方法によってさまざまなデザインを楽しめます。
ハートのストリングアートの作り方
シンプルなハート型のストリングアートに挑戦してみましょう。土台となる板は、厚すぎず、釘が裏から突き抜けない「1~2cm」ほどがおすすめです。ナラやオーク材などは硬くて釘が打ちにくいため、スギやヒノキなどの加工しやすい材質を選ぶとよいでしょう。
■今回の作品について
完成サイズ
横14×縦20cm、厚さ約3cm
所要時間
2時間ほど
材料と道具
- 木板(厚さ1cm以上)
- 釘(長さ2.5~3cm)
- 紐(毛糸などでもOK)
- 図案(手書きでもOK)
- 油性ペン
- 定規
- 金槌
作り方
- 釘を打ち込む位置を決めて印をつけます。釘が2cmほど出るぐらいがおすすめです。木板を貫通しないよう位置に気をつけましょう。※今回の木板は厚み1.2cm、釘は2.5cmです。
- 基準の釘を決めたら、それに合わせて6本ほど同じように印をつけます。
- 木板に図案をあてて位置を決めます。図案は手書きでもOKです。釘の間隔は1cm〜1.5cmの等間隔になるようにしましょう。
- 印をつけた釘を、印のついた所まで打ちます。
- 印をつけた釘6本を等間隔にバランスをみて打ちます。
- 印をつけた釘を基準の位置にして、間の釘も同じ高さになるように打っていきます。
- 釘がすべて打てました。
- 図案を剥がします。
- ベースができました。
- 紐をかけていきます。スタートしたい位置で長めに紐を残して、一度結びます。
- 紐のかけ方でさまざまに印象が変わります。画像のように対角線で順に紐をかけていくと、放射線のように仕上がりますよ。
- スタート位置まで戻ったら結びます。重なるところが立体的に浮き上がって見えますね。
- 高さを揃えて、さらに上の方に紐を重ねます。
- 今回は次の紐の色を変えて、ランダムにかけていきます。
- 横にジグザグにしたり斜めにジグザグにしたり、お好きな所にランダムにかけてもOKです。お好みの表情を見つけてくださいね。
- 最後に周りに沿って2、3周紐を巻くと、輪郭が引き立ちます。
- 完成です。
高さを変えることで立体感と奥行きが出て、目を引く仕上がりになります。
ウェルカムボードとして活用してもオシャレ
結婚式や二次会などで入り口に飾るウェルカムボード。新郎新婦のお名前やメッセージをストリングアートでデコレーションするととてもお洒落です。糸が連想させる「結ぶ」「繋ぐ」といった寿のキーワードで、お祝いのムードを高めてくれます。
また、大きなハート型をゲストの方ひとりひとりで描くという演出も素敵です。ゲストそれぞれが糸をひと掛けすることで、特別なアート作品に仕上がります。みんなの祝福が糸に込められた、忘れられない思い出の品になるでしょう。
その他にも結婚式の手作りアイデアをご紹介
結婚式では、いろいろなアイテムを手作りしておもてなしすることができます。ストリングアートはもちろん、ブーケやプチギフトなど、おしゃれなアイテムを作ってみませんか?作り方を詳しくご紹介しているので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
お部屋のインテリアとしてアレンジ
出来上がったストリングアートをキャビネットやテーブルに置くだけで、おしゃれなインテリアに早変わり。木の土台がナチュラルな印象を与えてくれます。壁掛け用の金具を付けて廊下や玄関などの飾り付けにしてもおしゃれです。
ストリングアートのイラストに合わせて、土台の文字を書いてみたり、ドライフラワーを貼り付けてみたりと、あなただけのアレンジも楽しめますよ。
釘と糸で自分だけのストリングアートを
ストリングアートは釘と糸で紡ぎだす、幾何学的で美しいアートです。糸の掛け方は無限のため、偶然生まれる造形の面白さや、自分だけのアイデアを形にできるのが魅力。基本の糸の掛け方を覚えたら、さまざまな模様やアレンジにも挑戦してみましょう。素敵なストリングアートの世界に触れてみてくださいね。