お気に入りの布を使ったハンドメイドのリボンは、ヘアアクセサリーや小物のワンポイントなど、さまざまなアレンジに活用できます。あなただけの特別なリボンを手作りしてみませんか?今回は、布を使った基本のリボンの作り方と、ふっくら立体的なリボンの作り方、リボンの活用アイデアも併せてご紹します。
好きな布で自分らしいリボンが作れる
布を使ったリボンは、布の色や柄によっていろいろなデザインにアレンジできるのが魅力。基本の作り方を覚えておけば、ピンやゴムを付けてヘアアクセサリーにしたり、お子さまの蝶ネクタイ、小物への装飾にしたりとさまざまなアイテムに活用できます。
お店に売っているリボンにはない、ハンドメイドならではの温かみやナチュラルな可愛さを楽しめるので、自分らしい一点もののリボンを作ってみてはいかがでしょうか。「どんな布にしようかな」と選ぶ工程も楽しくなるはずです。
また、小さな布で作れるので、ハンドメイドで余ったはぎれ布の有効活用にもおすすめです。
布リボンの基本的な作り方
布を使ったリボンは、手縫いやミシンで作ることができます。定規やハサミ、糸など基本的な手芸道具で作れるので、手軽にハンドメイドを楽しめます。
リボンの生地には、シーチングやサテンなどお好みのものを選びましょう。ただし、手縫いの場合は、厚手になると縫いにくくなるため、薄手の布を選ぶのがおすすめです。はぎれや着なくなったお洋服を活用してもOKです。
作りたいリボンの大きさによって必要な生地の長さが異なるため、どんなリボンにしたいのかサイズ感をイメージしておきましょう。
基本的なリボンの作り方は、「蝶ネクタイの作り方」をご覧ください。
ミシン不要!両面テープと布で作るリボン
両面テープと接着剤を使った、初心者さんにもおすすめなリボンの作り方をご紹介します。布を縫い合わせる必要がないほか、ミシンを使うのは不安…という方でも安心です。
また、今回は手のひらサイズの小さなリボンなので、薄手の布が扱いやすくておすすめです。ゴムを付ければ、ヘアゴムとしてもアレンジできますよ。
今回の作品について
■完成サイズ
約W5cm×H3.5cm
■所要時間
約20〜30分
材料・道具
材料
- 布(10cm×8cm、2cm×6cmを各1枚切り出せるサイズ)
- 糸
- ボンド
- 両面テープ(1cm幅)
道具
- 定規
- ハサミ
ミシン不要!布リボンの作り方
では、ミシンを使わない布リボンの作り方を見ていきましょう。
作り方
- まずは布を下記のサイズに合わせて切ります。
リボン本体用:10cm×8cm
リボン中心用:2cm×6cm
- リボン中心用の布の裏側中心に、写真のように両面テープを貼ります。
- 両面テープのはくり紙を取ってから、布の両サイドを中央に向かって折り、両面テープの上に布端をしっかりと貼りつけます。
- リボン中心用のパーツができました。
- 次に、リボン本体用布を横長に置き、中心に水平に両面テープを貼ります。両面テープは布端までしっかりと貼ると、きれいに仕上がりますよ。
- 両面テープのはくり紙を取ってから、布の上端を両面テープに半分かかるくらい折り、下端も同じように折って両方の布端をしっかりと貼りつけます。
- 次に、布の中心に両面テープを縦に貼ります。
- 両面テープのはくり紙を取ってから、中心に向かって両サイドを折り、両面テープの上に貼りつけます。このとき、端までしっかりと貼りつけておきましょう。
- 貼った側が内側にくるように、全体を山折りします。
- さらに両側をそれぞれ谷折り・山折りし、合計3つ山を作ります。中心をつまみ、リボンの形に整えます。
- リボンの形になりました。
- リボンの中心に糸をくるくる巻いて、ギュッと縛ります。リボンをヘアゴムに付けたい場合は、ここでリボンとヘアゴムを一緒に糸で巻き、縛っておきましょう。
- リボン本体ができました。
- 最後にリボンの中部分を作ります。先に作ったリボン中心用パーツの裏に両面テープを貼り、はくり紙をはがします。
- 中心を縛った糸を隠すように、パーツを巻き付けながら貼り、余った部分はハサミでカットします。
- 巻き終わりや隙間には、手芸用のボンドをつけて補強しましょう。
- 完成です。
このように先にヘアゴムを付けておくと、縫いつける手間などもなくスッキリ仕上がります。
綿を詰めた立体布リボンの作り方
リボンの中に綿を詰めて、ふっくらした立体的なシルエットにするのも可愛いです。リボンにボリューム感を出したいときや、お子さまのヘアアクセサリーなどでより可愛らしい雰囲気を出したいときにぜひ試してみてください。
今回は、針と糸を使って手縫いする作り方をご紹介します。
今回の作品について
■完成サイズ
約W7cm×H4.5cm
■所要時間
約30分
材料・道具
材料
- リボン本体用の布:16cm×6cm
- リボン中心用の布:3cm×6cm
- 綿
- 糸
道具
- 定規
- ハサミ
- 針
立体的な布リボンの作り方
基本的なリボンの作り方に加えて、綿を入れるステップがポイント。手縫いしやすいよう薄手の布を使い、すき間から綿が出てこないよう小さめの縫い目で縫うのがおすすめです。
作り方
- 布を下記サイズにカットします。
リボン本体用:16cm×6cm
リボン中心用:3cm×6cm
- リボン本体用布を中表にして、真ん中が5mmほど重なるように両サイドから畳みます。
- 畳んだら、上端と下端を水平に縫います。
- 上下が縫えました。
写真ではわかりやすいように黒い糸を使っていますが、生地に合わせた色の意図で縫ってください。 - 中心の開き部分から布を引き出し、表へ返します。
- 開き部分から、綿を詰めます。お好みのふわふわ加減でOKですが、あまり詰め過ぎると中心のくびれが作りにくくなるので、様子を見ながら詰めましょう。
- 開き部分を巻きかがり縫いでとじます。
- ふわふわフカフカのリボン本体パーツが出来ました。
- 中心用パーツの両端を、左右中心で突き合わせるように折り、折り筋をつけます。
- 本体の中心をギュッと絞るようにしながら中心用パーツを巻き付け、パーツの終わりが裏側へくるように整えて端を内側へ折り込み、縫いつけます。
- 完成です。
ヘアゴムやカチューシャ、ブローチなどにアレンジして楽しみましょう。
本体や中心用パーツの幅を変えれば、好きなサイズに作れるので、小さいお子さん用の控えめサイズや、大きく存在感たっぷりのリボンも作れます。
ヘアアクセサリーとして
布を使ったリボンにゴムを通したり、丸皿付きのへアピンに接着すれば、ヘアアクセサリーの完成です。布のサイズ・柄などによってリボンのデザインを変えられるため、作りたいイメージに合った布を選びましょう。
カチューシャの飾りとしてリボンを取り付けると、お遊戯会や発表会などの晴れの舞台の衣装としても活用できますよ。
他のハンドメイド作品と合わせてみて
手作りしたリボンは、色々なアイテムと組み合わせても可愛く仕上がります。ポーチやバッグに縫い付けたり、スマホケースに取り付けたりと、アイデア次第でさまざまな楽しみ方ができるのが魅力。光沢のある生地を選べば、ウエディングに使えるブーケやリングピローなどにも活用できますよ。
布を使ったリボンは、ハンドメイド初心者さんにもチャレンジしやすい作品です。色々なアレンジが楽しめるので、布のデザインやシルエットにもこだわってみてはいかがでしょうか。
また、布以外の素材で作れば、リボンの質感もがらりと変わります。
リボンの作り方やアイデアをもっと知りたい方は、こちらのレシピもぜひご覧ください。