インテリアとして人気の高いテラリウム。お好きな植物を小さな容器の中で楽しめる手軽さと、育てる奥深さに夢中になる方が多いようです。種類の豊富な苔を使った「コケリウム」たるものもあり、楽しみ方の幅が広いのも魅力ですね。この記事では、そんなテラリウムをフェイクグリーンを使って簡単に作れる方法をご紹介します。お手入れや管理をしなくても良いので、忙しい方でも気軽にテラリウムを楽しむことができますよ。
テラリウムとは?
テラリウムとは、ラテン語で「大地、陸地」「場所」という意味で、ガラスなどの容器の中で植物を楽しむインテリアのことを言います。元々は18〜19世紀に容器の中で植物を育てる「ウォードの箱」というものがヨーロッパで親しまれ、日本にも持ち込まれるようになり、これがテラリウムの起源となりました。
最近ではテラリウムを手作りする人も増え、広く親しまれているアイテムと言えるでしょう。
一般的なテラリウムの作り方
テラリウムを本物の植物で作る際には、まずガラス容器などの中に土を入れます。その次に苔や植物を植え、全体のバランスを整えれば完成です。小さな容器の中を苔や植物でデザインするのは楽しいですし、お部屋にいながら植物に触れられるのが魅力。
ただし、本物の植物を扱うので、容器の中の湿度調整や日々の水やりも欠かせません。また、日当たりの加減によっては植物が順調に育たないこともあるので、季節に応じてテラリウムの管理は毎日行う必要があります。
フェイクグリーンを使うテラリウムの作り方
毎日のお手入れと管理に自信のない方や初心者の方は、まずフェイクグリーンのテラリウム作り方から始めてみませんか?作り方が簡単なだけでなく、場所を問わず飾れるので気軽に楽しめますよ。
■制作時間:20分ほど(個人差があります)
■完成サイズ:丸いドーム型:約8cm、牛乳ビン型:約W5×H8.5cm
材料
- 透明な容器(ドーム型の吊せるタイプや空き瓶など)
- フェイクグリーン
- カラーストーン(大きめの粒がおすすめ。ビーズでもOK)
- カラーサンド(細かめの粒がおすすめ。重曹でもOK)
- 使用したいミニフィギアなど
道具
- スプーン
- ハサミ
- 割り箸(もしくはピンセット)
作り方
- テラリウムの中に入れるカラーストーンの準備をしましょう。購入後のストーンには細かい粉がついていることがあり、飛び散ると容器を汚してしまうので、石は軽く洗い乾かしてから使います。
- 透明な容器に、カラーサンド(細かめの粒がおすすめ)を入れます。 スプーンを使って静かに入れてください。 今回は消臭・除湿効果を期待して、重曹を使用しています。
- スプーンを使い、平らにならします。
- カラーストーン(大きめの粒がおすすめ)をカラーサンドの上に置きます。 カラフルな石でもいいですし、土の色にして本物っぽくリアルに作るのもおすすめです。
- お好きなフェイクグリーンを入れていきましょう。メインになる大きいものと、その周りを囲む小さいものがあるとバランスよく仕上がります。多肉植物のフェイクグリーンを入れると、存在感がアップしますよ。
- まとまっている大きいフェイクグリーンは、根元をハサミでカットして、小さくバラして使います。
- 横から入れるタイプの容器は、奥から入れていきましょう。 割り箸やピンセットを使って入れると、砂にグリーンを差し込みやすくなります。
- 真ん中あたりに、メインにしたいフェイクグリーンやフィギアを入れます。
- 手前にもグリーンを入れて、全体位のバランスを整えます。
- 全体のバランスが整ったら完成です。吊るして飾ると、くるくる回って楽しいインテリアとして楽しめますよ。
- 360度見せられるデザインにレイアウトすると、どこから見てもテラリウムの世界を満喫することができます。
空き瓶を使うフェイクグリーンのテラリウムの作り方
おうちにある空き瓶でも、テラリウムを作ることができます。特別な容器を準備しなくても、使えそうな空き瓶があれば、ぜひ活用してみましょう。
作り方
- プリンやジャムなどの空き瓶の中に、先程と同じ手順でカラーサンド、カラーストーンを底に入れます。
- お好みのビーズなどを入れてもキラキラして綺麗ですよ。
- 空き瓶のように上から入れる形状の場合は、まず先にメインにしたい大きめのフェイクグリーンを入れます。
- 続いて周りに小さいグリーンを入れて、バランスを整えましょう。
- こちらにも小さいフィギアを入れ、ストーリー性を楽しんでもいいですね。フェイクグリーンなので、日当たりや水やりを気にせず、お好みの場所に飾ることができます。手軽にグリーンを楽しめますよ。 窓際などの空間に吊るしても、ちょこんと置くだけでもかわいいです。
オリジナルテラリウムでボタニカルな夏を楽しもう
テラリウムは作るのも管理をするのも大変なイメージがありますが、フェイクグリーンを使うことで、とても簡単に作ることができます。日当たりを考えなくてもお好きな場所で楽しめるので、インテリアアイテムとしての幅が広がりますね。爽やかなフェイクグリーンを使うことで、手軽に夏らしさを取り入れることができるでしょう。ぜひお好みのフェイクグリーンやフィギアを使い、オリジナルのテラリウムを作ってみてください。