夏の訪れと共にやってくる、七夕。笹の葉に飾り付けをしたり、短冊に願いを書いたりと、お子さまと楽しめるイベントのひとつです。
そんな七夕、ご家庭でどのように楽しむか、由来の伝え方や七夕飾りの作り方に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、お子さまに話してあげたい七夕の言い伝えや、折り紙を使って簡単に作れる、七夕飾りのアイデアを5つご紹介します。
ご自宅で過ごす時間が増えるいま、折り紙を使った工作で七夕を盛り上げてみてはいかがでしょうか。
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七夕の言い伝え
7月7日の七夕は、織姫さまと彦星さまが年に一度再会できる大切な日。短冊に願い事を書けば、願いが叶うかもしれないおまじないとしても有名ですね。
織姫さまと彦星さまの言い伝えは諸説あります。
現在受け継がれているものは、古事記に登場する「タナバタツメ」という水の神様と、中国に伝わる織女「牽牛(けんぎゅう)」のお話。
タナバタツメのお話の中では、巫女が神聖な布をタナバタツメに捧げることで、村の災厄を取り除くという、豊作を祈る風習があります。この文化が、七夕に願いをかけることへと繋がったのかもしれませんね。
七夕飾りに込められた思い
七夕飾りには、願いごとを書く短冊が一般的ですが、短冊の他にもさまざまな飾りがあります。お子さまと短冊を作るときに、意味を教えながら作るとより一層楽しめるのではないでしょうか。
各レシピと合わせ、それぞれの七夕飾りに込められた意味も解説していますので、ぜひご覧ください。
折り紙を使った七夕飾りの作り方5つをご紹介
折り紙で作れる七夕飾り、「短冊」「綱渡り」「星飾り」「貝飾り」「織姫彦星」の5つをご紹介します。
どれも手軽な材料と簡単な手順で作れるものなので、ぜひ挑戦してみてください。
1.七夕飾りの定番「短冊」の作り方
まずは七夕飾りの定番、短冊を作ってみましょう。短冊には、青・赤・黄・ 白・黒の5色が主に使われます。中国の陰陽五行説に由来していて、それぞれの色に以下のような意味を持たせることで、魔除けになると伝えらていました。
短冊の色が持つ意味
- 青…人間力を高める、周囲への感謝
- 赤…家族への感謝を示す
- 黄…友達を大切にする、信頼、人間関係の向上
- 白…決まりを守る
- 黒…学力向上
これら5色の意味について考えながら作ってみるのも、楽しみ方のひとつですね。
今回ご紹介する作り方は、折り紙1枚でできる簡単な短冊です。たくさん作って願い事を書いてみましょう。
■完成サイズ:5×13cm
■制作時間:約15分
作り方
- まず、折り紙を3等分の折り目をつけて広げます。
- 次に、折り目に沿って折り紙を3枚に切ります。
- 切った折り紙の上から2cm位のところで折り、毛糸が通る程度の穴を開けます。
- 穴に毛糸を通して結んだら完成です。裏表はお好きな方でOKですよ。いろんな色で作ったり、お好みの柄入り折り紙で作るのも良いですね。
2.切って伸ばして楽しい「網飾り」の作り方
まるで天の川のように美しい網飾りをご紹介します。網飾りとは、魚を獲るときの網をイメージした、切れ目のキレイな飾りのことです。
網の形から、「幸せをたぐり寄せる」という意味も込められており、豊漁・大漁祈願の飾りとして、一般的に使われています。
模様のある折り紙やグラデーションのあるもので作ると、伸ばした時にカラフルでかわいいものができますよ。
■完成サイズ:15cm×30cm
■制作時間:約15分
作り方
- まず、折り紙を半分に折ります。
- 半分に折った折り紙を、さらにもう半分縦に折ります。
- 次に、片側に1cm間隔で、ペンを使って線を引きます。
続いて、線が交互になるよう、もう片方側からも線を引きましょう。できれば違う色のペンを2色使うと分かりやすいです。(画像では黒と赤で示しています。)
両側から交互にペンで印ができたら、それぞれハサミで切り込みを入れていきます。
- 切り落とさないよう注意しながら、互い違いになるように切り込みを入れます。
- ゆっくりと開いて伸ばせば完成です。網目が、まるで天の川のような仕上がりですね。
3.晴れた星空をイメージ「星飾り」の作り方
指先サイズでコンパクトな、星飾りの作り方をご紹介します。
星飾りには、願い事が星まで届くように、という意味が込められているようです。晴れの日に星飾りを飾り、織姫さまと彦星さまが無事出会えることを願う意味も込められています。
ボリュームのあるものを作る場合は、大きめの折り紙で切る幅を広げると、大きな星飾りも作れますよ。
■完成サイズ:約1.5×1.5cm
■制作時間:約30分
作り方
- まず、折り紙を1cm幅に切ります。
- 次に、1で切った折り紙の先端部分を輪にして、結びます。
- 先端に5角形ができるよう、形を整えたら潰しましょう。
- 潰したあと、飛び出ている先の部分は中に入れ込みます。
- 長く伸びている方を内側へと折り込み、5角形になるように畳んでいきます。
- 5角形の形に沿って、作業を繰り返します。
- 最後の端まできたら、中に入れ込んでください。
- 長すぎる場合は、ハサミで切ってから入れましょう。
- 5角形になりました。
- 各辺の真ん中を爪先で押し、真ん中をふっくらさせます。
- 完成です。
指先サイズでとっても小さな星ができました。たくさん作ると、金平糖のようですね。針と糸でつなげて、ガーランドにしてもかわいいです。
4.立体模様がキレイな「貝飾り」の作り方
シルエットが美しい、キレイな貝飾りの作り方をご紹介します。
貝飾りとは、食べ物に困らないよう、豊作を願う飾りです。魚や貝が大量に獲れますようにという意味から、このような名が付けられました。
貝飾りの作り方は一見難しそうですが、とても簡単なので、ぜひ挑戦してみてください。
■完成サイズ:約8cm×20cm
■制作時間:約15分
作り方
- まず、折り紙を半分に折ります。
- 輪になる方から1cm間隔で、切り込みを入れます。
- 切り込みを入れたらゆっくり広げて、角と角を対角線上にのりで止めます。
折り紙は折らずに、貝の形になるよう丸めながら行います。
- のりで止め、形を整えれば完成です。
5.七夕の主人公「織姫彦星」の作り方
七夕といえば、この2人がいなければはじまりません。物語の主人公を手作りして、より七夕を楽しみましょう。
織姫と彦星の飾りには、お話の2人のように、永遠の愛が続くようにという願いが込められています。
今回作る織姫さまと彦星さまは、自立するタイプのものなので、棚に飾ったり、裏にテープを貼って壁に取り付けても飾りとして活用できますよ。
■完成サイズ:約W8×H14×D5cm
■制作時間:約30分
材料
-
折り紙4枚(今回使用したサイズは、一般的な15角です)
※赤系(織姫の着物の色)、青系(彦星の着物の色)、黒系(髪の色)、金系(帯や飾りの色)
※参考カラーですので、お好みの色や柄で選んでください。
道具
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作り方
- まずは顔パーツを作りましょう。黒系の折り紙で、髪の色部分を作っていきます。折り紙1枚を半分に切り分けます。
- 半分に切った1枚を1人分として使います。半分に切った折り紙の真ん中を頂点にし、三角になるように両側を折ります。
- 一度開き、折り筋の真ん中に角がくるように折ります。
- 2の折り筋に合わせて、折りたたんでください。
- ここからは、織姫と彦星で折り方が異なります。最初に、織姫から作りましょう。
ひっくり返し、てっぺんのトンガリが平らになるよう折ったら、両側は表にはみ出るようにして縦に折ります。
ひっくり返すと、表からは髪の毛が見えて、ロングヘアになります。これで織姫の形が完成です。
- 次に、彦星を作ります。手順4から、織姫と同じようにひっくり返して、てっぺんのトンガリを平らになるよう少し折るところまでは同じです。その次に、両側を表に出ないよう、内側へ折っていきましょう。
表にひっくり返して見ると、髪の毛がショートヘアになります。これで、彦星の形が完成です。
- ペンで表情を描いたら、顔のパーツ部分の完成です。
- 次に着物パーツを作っていきます。折り紙の上から1cm あたりを裏紙が見えるよう、折ります。
- 次に、着物を着せるように上角を折り、たたみます。
- 裏面の白色部分が見えなくなる位置で、下側を上に折ります。
- 両側を裏へ回し、筒状になるようにのりで固定します。これで、着物パーツの完成です。
- 顔パーツを、着物パーツのお好みの位置にのりでつけると、織姫彦星が完成します。
- 金やパールの折り紙で装飾しましょう。帯や星、織姫には羽を付けると、より華やかになりますよ。
作った飾りをひとつにまとめれば、より七夕らしいインテリアとして楽しむことができます。
七夕飾りを一緒に作って楽しもう
ご紹介した七夕飾りは、笹の葉に飾るのはもちろん、壁に貼り付けて楽しむこともできます。七夕の由来や飾り付けの意味についてお話しながら、お子さまと手作りすのもおすすめです。
「願い事は何にする?」「どんな飾り付けをしたい?」「色や形は?」など一緒に相談しながら、楽しい七夕を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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