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型紙付き 「移動ポケット」の作り方【マチあり・マチなし】

コノトガク

移動ポケットとは、ハンカチやティッシュを入れる独立したポケットのことで、クリップを使ってパンツやスカートにとめられるようになっています。子どもたちの洋服にも簡単に取り付けられて、遊びまわっても取れません。お出かけのお子さまの洋服にぴったりの、かわいくて便利な移動ポケットの手作り方法をご紹介します。

かわいい布を組み合わせて「移動ポケット」を手作り

今回ご紹介するのは2タイプの移動ポケット。「ハンカチ&ティッシュ」が別々に入るベーシックな2ポケットタイプのものと、同じく2ポケットで厚みのあるマチ付きタイプを用意しました。マチ付きは3cmほどの底があるので、除菌ティッシュやマスクケースなども入りますよ。

本体とティッシュ入れの布を違うものにすることで、小さなお子さんにより使いやすくなります。型紙もダウンロードできますので、はじめての手作りアイテムとしてもおすすめです。

作りやすい「移動ポケット」のレシピ

今回のレシピは「本体」と「ティッシュポケット」に別々の布を使っているので、どの部分を作っているか解りやすくなっています。アイロンで畳む際にも、印付けをしなくてもできるよう工夫しているのでちょっとだけ時短です。

所要時間

1時間ほど ※人によって多少前後します

完成サイズ

縦10cm×横14cm

移動ポケットの材料と道具

材料

  • 本体生地         88~110巾×0.2m
  • ティッシュポケット生地  88~110巾×0.2m
  • 綾テープ         2cm巾×20cm
  • ポケットバック用クリップ 1セット(2個組)
  • 糸 60番※普通地用(今回はグリーンを使用)

道具

  • この記事からダウンロードできる型紙 (印刷はこちらから
  • 布切りバサミ
  • 糸切りバサミ
  • 目打ち
  • チャコペン
  • まち針
  • 厚紙 縦15cm×横20cm(アイロン定規用)
  • 50cm定規
  • ミシン
  • ミシン針14番(厚地用)

移動ポケットにおすすめの布

縫い代が重なる部分が多いので、本体の生地はオックスやカツラギなどの中肉生地、ティッシュポケットはブロードやシーチングなどの薄手生地がおすすめです。

本体に薄手生地を使うと縫いやすくなりますが、柔らかい生地ですので形が崩れやすいかもしれません。その場合は、ふた部分に接着芯を貼るとしっかりするのできれいに仕上がります。

移動ポケット(マチなし)の作り方

作り方

  1. まずは縫いしろを手早く折り返せる便利道具「アイロン定規」を作ります。
    縦15cm×横20cmの厚紙に下の端から5.5cm、10cmの所に、えんぴつで線を描きます。寸法がわかるように数字を書いておきましょう。
  2. 型紙を印刷します。
    本体の型紙と、ティッシュポケットの型紙を2枚ずつ印刷します。印刷できたら型紙に書いてある5cmのラインを測って、実際の長さも5cmあれば正確なサイズに印刷できています。5cmにならない場合、拡大や縮小をして5cmになるよう合わせください。

    型紙をダウンロード

    ※型紙注意点
    ・実物大の型紙です。
    ・実線はできあがり線です。
    ・縫い代込みの型紙です。
    ・外側の点線がカット線です。線の通りにカットしてお使い下さい。

    <本体実物大パターン>



    <ティッシュポケット実物大パターン>
  3. 印刷した型紙を貼り合わせます。
    本体のパターン2枚を点線の通りにカットし、画像のように折り線を付け合わせて1枚のパターンにします。縫い代込みで縦57cm、横16cmのパターンになります。

    同じく、ティッシュポケットのパターン2枚を点線の通りにカットし、画像のように折り線を付け合わせて1枚のパターンにします。縫い代込みで縦42cm、横16cmのパターンになります。
  4. 生地を裁断します(ティッシュポケット・本体)。
    生地を1枚になるよう広げて生地の耳(※)に平行になるよう型紙を置くのが、正確な裁断のコツです。
    ※生地の耳…布の端にあるほつれてこない部分を耳といいます。耳と平行になるのが布の縦方向で、縦方向に裁断すると伸びにくく丈夫です。この「布の縦方向に切る」ことを『縦地で裁断する』といいます。今回は生地を節約するため横地で断ちました。

    生地の裁断が出来ました。

    本体布も同様に裁断します。
  5. ティッシュポケットを作ります。
    ティッシュポケット生地を21cmになるよう、外表(生地の裏同士を合わせること)にして半分にたたんでアイロンをかけます。右側に「わ」ができました。

    右側の「わ」に生地の端をあわせて、左右に「わ」ができるようにたたみ直します。

    そのまま裏返します。画像では分かりやすいように生地の端をずらしていますが、製作時には端をしっかりと合わせてください。

    アイロン定規を使って、右側の「わ」を5.5cmで折りアイロンをかけます。

    左側の「わ」も同様に折ります。

    できあがりが10cmになっているか確認しましょう。中心は5mm重なります。これがティッシュポケットになります。

    ティッシュポケットの入れ口にステッチをかけます。
    先ほど畳んだ左右の「わ」を開いて、それぞれ端から5mmにステッチをかけます。

    入れ口が縫えました。底側が上になるようセットして、待ち針でとめておきます。
  6. 本体を作ります。
    本体生地を28.5cmになるよう、外表にして半分にたたみ、アイロンをかけます。

    アイロン定規を使って右側の「わ」を10cmで折り、アイロンをかけます。

    左側も右側の「わ」に合わせて折ります。

    これで本体が出来上がりの形に折れました。
  7.  ティッシュポケットを本体に縫い付けます。
    ティッシュポケットの底側が上に重なっているか確認してください。

    本体の上にティッシュを載せたところです。位置を確認したら、本体生地を広げます。

    本体生地を広げました。下から3つ目の位置にティッシュポケットがつきます。本体とティッシュポケットを待ち針でとめ、上下を端から2~3mmで縫います。
    ※この後は、畳み方を見やすくするため、本体布を右横に回転させます。

    綾テープを縫います。2cm巾の綾テープを半分の1cmに折り、端にステッチをかけます。
  8.  本体に綾テープを縫い付けていきましょう。
    本体の左端から、9cmの位置に綾テープを待ち針でとめます。綾テープの端から、2cmの所にステッチを入れます。そこからさらに2cm内側にもステッチを入れます。左右合わせて4本のステッチを入れます。

    綾テープにステッチが入りました。
  9.  中表に畳んで縫います。
    ティッシュポケットの上端をつまんで、右端の谷折り線に合わせます。

    本体の左端を右端に載せて、中表に合わせます。ティッシュポケットの底が谷折りになります。

    本体の右端と左端をしっかりと合わせて、待ち針でとめます。右端に返し口を6cm位残し端から1cmで縫います。

    縫えたところです。返し口から表に返します。

    表に返したら、アイロンで形を整えます。返し口のあるふたの端から2~3mmにステッチをかけます。

    綾テープにポケットバッグ用クリップをつけます。
  10. 完成です!

たくさん入る! マチ付き移動ポケットの作り方

先ほどの移動ポケットの応用編、底に3cmのマチがついた移動ポケットです。ポケットバッグ用のクリップ付けひもを生地で作っています。マチがあると、大きなハンカチやティッシュの予備など、厚みのあるものも入りますよ。

マチ付き移動ポケットの材料と道具

材料

  • 本体生地         88~110巾×0.2m
  • ティッシュポケット生地  88~110巾×0.2m 
  • 綾テープ         2cm巾×20cm
  • ポケットバック用クリップ 1セット(2個組)
  • 糸 60番※普通地用(今回はグリーンを使用)

道具

  • この記事からダウンロードできる型紙 (印刷はこちらから
  • 布切りバサミ
  • 糸切りバサミ
  • 目打ち
  • チャコペン
  • まち針
  • 厚紙 縦15cm×横20cm(アイロン定規用)
  • 50cm定規
  • ミシン
  • ミシン針14番(厚地用)

作り方

  1. まずは「アイロン定規」を作ります。
    縦15cm×横20cmの厚紙に下の端から5.5cm、10cm、13cmの所に鉛筆で線を描きます。寸法がわかるように数字を書いておきましょう。
  2. 型紙を作ります。
    マチ付き本体(1)を2枚、マチ付き本体(2)を1枚印刷します。
    印刷できたら型紙に書いてある5cmのラインを測って、実際の長さも5cmあれば正確なサイズに印刷できています。
    5cmにならない場合、拡大や縮小をして5cmになるよう合わせてください。

    型紙をダウンロード

    ※型紙注意点
    ・実物大の型紙です。
    ・実線は出来上がり線です。
    ・縫い代込みの型紙です。
    ・外側の点線がカット線です。線の通りにカットしてお使い下さい。

    <マチ付き本体(1)実物大パターン> 2枚印刷



    <マチ付き本体(2)実物大パターン> 1枚印刷


    <ティッシュポケット実物大パターン> 2枚印刷

    マチ付き本体(1)を2枚、マチ付き本体(2)を1枚印刷します。
  3. 型紙を画像のように貼り合わせます。
    マチ付き本体(1)を2枚、マチ付き本体(2)1枚を点線の通りにカットします。マチ付き本体(2)を中心に、マチ付き本体(1)を上下に貼りつけて1枚のパターンにします。
    縫い代込みで縦63cm、横16cmのパターンになります。

    ティッシュポケットのパターン2枚も点線の通りにカットして、折り線を付け合わせて1枚のパターンにします。
    縫い代込みで横42cm、縦16cmのパターンになります。
  4. 生地を裁断します。
    本体とティッシュポケットはマチ無しの移動ポケットと同様に裁断して、そのほかにポケットバッグ用クリップ付けひもをティッシュポケット用の布を使って縦16cm×4cmで裁断します。
  5. ティッシュポケットを作ります。
    マチ無しと同様に作ります。
  6. ポケットバッグ用クリップ付けひもを縫います。
    工程4でカットした付けひも用の生地4cm巾のところを半分に折り、2cmにします。

    折った所を開いて、折り山に生地の端を合わせて折ります。

    折り山をたたみ直して、これで1cm巾のひもになりました。ひもの端にステッチをかけます。

    ひもが出来ました。
  7. 本体を作ります。
    本体生地を31.5cmになるよう、外表にして半分にたたみ、アイロンをかけます。

    アイロン定規を使って、左側の「わ」を10cmで折り、アイロンをかけます。

    10cmで折ったところ。

    さらにアイロン定規を使って「わ」を13cmで折り、アイロンをかけます。
    左端の3cmがマチになります。

    マチの3cmの中心1.5cmでへこませてマチの形に折ります。

    マチができました。これが出来上がりの形です。
  8. ティッシュポケットを本体に縫い付けていきましょう。
    本体布の表側にティッシュポケットをのせます。ティッシュポケットは底側が上に重なっているか確認してください。

    本体生地の上に載せたところです。位置を確認したら、本体生地を広げます。

    左側の山折りになったマチの右横にティッシュポケットがつきます。待ち針でとめてから、上下を端から2~3mm縫います。
    ※畳み方を見やすくするため、画像は本体布を右横に回転させています。
  9. 本体布にポケットバッグ用クリップ付けひもを縫い付けていきます。
    本体布の左端から、9cmの位置にひもを待ち針でとめます。
    ひもの端から2cmの所にステッチを入れて、そこからさらに2cmのところにまたにステッチを入れます。左右とも同じ様に、合計で4本のステッチを入れます。

    ひもにステッチが入りました。
  10. 中表に畳んで縫います。
    ティッシュポケットの上端をつまんで、左右の端を合わせて外表に半分で折ります。

    マチをたたんで、できあがりの形に戻します。

    一番下のひもがついている生地を広げます。マチはたたんだままです。

    本体布の左端を右端の本体布にのせて、中表に合わせます。ティッシュポケットの底が谷折りになります。マチは畳んだままです。

    本体布の端をしっかりと合わせて、待ち針でとめてから、右端に返し口を6cm位残して端から1cmで縫います。

    縫えました。返し口から表に返します。

    表に返したら、アイロンで形を整えます。返し口のあるふたの端から2~3mmにステッチをかけます。

    ひもにポケットバッグ用クリップをつけます。
  11. 完成です!

ミニバッグ代わりやコーディネートの差し色にも

ポケットのない服の時に役立つ移動ポケットですが、服についているポケットよりも取り出しやすい大きさをしていますから、ポケットのある服につけてももちろん活躍してくれます。手持ちの洋服にない色味の布を使えば、コーディネートの差し色にもなります。

ティッシュとハンカチはお子さまのお出かけの必需品。忘れ物防止にもなりますので、ぜひお気に入りの1点を手作りしてみてくださいね。

古着をリメイクして作るアイディアも

さいとう みか

子供が大きくなって着れなくなってしまったジーンズをリメイクして移動ポケットにするアイディアも紹介しています。
思い入れのある服は中々捨てられないもの。リメイクすれば長く使うことができます。

レシピを見る

このレシピのデザイナー

コノトガク
コノトガク
服飾学校卒業後、パタンナー、アパレルデザイナー、ミシン講師を勤めたあと、『モノ作りの人』となる。大好きなミシンを踏みながら毎日がうるおう布コモノを製作中。instagram:@konotogaku