ヘアアクセサリーの定番、ヘアバンド。さまざまな素材や可愛いデザインのものが展開されていますが、お気に入りのデザインがなかなか見つからないなんてこともあるのではないでしょうか。
「自分好みのヘアバンドを身に着けたい」そんな方は手作りのヘアバンドにチャレンジしてみては?お気に入りの生地で作るヘアバンドは、どこに売っていない唯一のものになります。身に付けると、きっと気分も上がるはずです。
今回は、お気に入りの生地を使ったオリジナルヘアバンドの作り方をご紹介します。
お気に入りの生地を使ってオリジナルヘアバンドを作ろう
まずは、ヘアバンドの要となる生地選びからはじめましょう。
オリジナルヘアバンドの良いところは、生地から選べるところです。
ご自身の好きな色や柄はもちろん、服装に合うようなデザインを選ぶのがポイントです。ベージュなグレーなどの落ち着い色味は、服装にも合わせやすくておすすめ。お気に入りの生地を選ぶことで、より特別感のあるヘアバンドが完成しますよ。
手作りヘアバンドにおすすめの素材
手作りヘアバンドにおすすめの素材は、100%コットンやリネン、シルク素材などです。どれも肌ざわりがよく、柔らかい素材でできているため、肌に当たってもチクチク感がないのが特長です。頭皮に触れるものなので、できるだけ優しい素材を選びましょう。
100%のコットンやリネンは、自然の繊維を使って作られているため、お肌にも優しいです。吸湿性が高いため、蒸れにくいという魅力もありますが、シワになりやすいため、お洗濯には注意が必要です。
100%シルクは蚕の繊維を使って作られており、コットンやリネンと同様に天然素材の一種です。滑らかな肌ざわりで吸湿性に優れていますが、変色しやすくお手入れが少し大変です。ヘアバンドを日頃からよく使用する方は、デザイン性とお手入れのしやすさも考慮するとよいでしょう。
ヘアバンド作りに挑戦しよう!
今回作るクロスタイプのヘアバンドは、すべて直線縫いで作ることができ、ボリュームがしっかり出るよう幅を広めにして作ります。生地は張りのある、ポリエステル生地を使用。しわの少ないシャープな仕上がりとなります。
薄手の生地を使用すると細かくシワが入り、ニットなどの伸びる生地を使うと、柔らかい着け心地になります。どのような生地でも作れるので、お好みに合わせて選んでみてください。
所要時間
40分ほど
完成サイズ
・バンド部分の布 12cm
・頭回り 約57cm~59cm
クロスタイプヘアバンドの材料と道具
材料
- バンド部分の生地(縦26cm×横47cm)×2枚
- ゴム部分の生地(縦10cm×横34cm)×1枚
- ゴム(2.5cm巾×18cm)×1本
※ゴムの長さは、頭の長さに合わせて調整してください - 糸(60番※普通地用)
道具
【3ステップで解説】クロスタイプのヘアバンドの作り方
【ステップ1】バンド部分の生地を縫う
作り方
- バンド部分の生地を縫います。
縦26cmを中表にして半分の13cmに折ります。端をあわせ、端から1cmを2枚それぞれ縫います。
端が縫えると以下のようになります。
- バンド部分の生地を横から、少しずつ表に返します。
2枚とも表に返します。※写真下のバンド部分の生地は表に返したものです。
表に返したら、縫い目が中心に来るように整えて、アイロンをかけます。
- バンド部分の生地を組み合わせます。
縫い目が上に来るように置き、十字に重ねたら、左端のバンド部分の生地を右端に重ねます。
同じように、下端のバンド部分の生地も上端に重ねます。
- 重ねた箇所を縫います
下端のバンド部分の生地も上端に重ねたら、端はそれぞれ待ち針でとめ、ずれないように端から5mmで縫っておきます。縫った後は、上端を左側に引っ張り形を整えます。
- バンド部分が完成しました。
【ステップ2】ゴム部分の生地を縫う
作り方
- 両端を1cmで折り、アイロンをかけます。
- 生地の縦10cmを中表にして折ります。生地を折ったら、端から1cmを縫います。
- 端から1cm縫うと、このようになります。
- 布の横端を筒の中に入れるように割り箸で押して、表に返します。
- 表に返したら、縫い目が中心に来るように整えてアイロンをかけます。
- 左右の縫い代は、内側に折り込んである状態となっています。
- ひも通しを使って、ゴム部分の生地にゴムを通します。
- ゴム部分の生地の左端はゴムの端から3cm位の所で待ち針で留めておきます。
- ゴム部分の生地をゴムの中心にしわを寄せて集めて、右側の端もゴムから3cm位の所を待ち針で留めておきます。ここまでで、ゴム部分の生地が完成しました。
【ステップ3】バンド部分とゴム部分の生地を縫い合わせる
作り方
- バンド部分の生地の中心にゴム部分の生地を1cm重ねて、待ち針で固定します。
- バンド部分の生地の下端を4cm折ります。
- 工程2と同様に、バンド部分の生地の上端を折ります。
ゴム部分の生地と同じ長さになるように、折り重ねた部分を端から5mmで縫います。
- ハンド部分の生地の反対側も同様に、折り重ねた部分を端から5mmで縫います。ゴムが縫えたら待ち針を外してOKです。
- ゴム部分の生地をバンド部分の生地に縫い付けます。ゴム部分の生地をバンド部分の生地に重ねます。
- バンド部分の生地のステッチが隠れるよう、重ねて待ち針でとめます。ゴム部分の生地の端から5mm位の所を縫います。ミシンで縫うのが難しい場合は、手で縦まつりしても良いです。
- 反対側も同様に縫います。
- これで完成です。
【アレンジレシピ】布のデザインが引き立つストレートタイプのヘアバンド
ヘアバンドの幅を細くすると、また違った印象に変化します。シンプルなストレートタイプのヘアバンドは、柄や色がはっきりと見えるデザインなので、生地の柄やデザインが素敵に見えるようになります。ストレートタイプのヘアバンドが好みの方は、こちらの作り方を参考にしてみてください。
所要時間
40分ほど
完成サイズ
・バンド部分の布 7cm
・頭回り 約57〜59cm
ストレートタイプのヘアバンド作りに必要な材料と道具
材料
- バンド部分の生地(縦16cm×横43cm)×1枚
- ゴム部分の生地(縦9cm×横34cm)×1枚
- ゴム(2.5cm巾×18cm)×1本
※ゴムの長さは頭に合わせて、調節してください。 - 糸 60番※普通地用(今回は黄色を使用)
道具
ストレートタイプのヘアバンドの作り方
作り方
- バンド部分の生地を縫います。
縦16cmを中表にして半分の8cmに折ります。
端をあわせたら、端から1cmを縫います。
バンド部分の生地を横から、少しずつ表に返します。
表に返したら、縫い目が中心に来るように整えて、アイロンをかけます。
ここまでで、ハンド部分の生地が完成しました。
- 次に、ゴム部分の生地を縫います。
両端を1cmで折り、アイロンをかけます。
縦9cmを中表にして、半分の4.5cmに折ります。端をあわせたら、端から1cm縫いましょう。
ゴム部分の生地の端が縫えたら、生地を表に返します。
生地を表に返したら、縫い目が中心に来るように整えて、アイロンをかけます。
これでゴム部分の生地の完成です。
- ゴム部分の生地が完成したら、ひも通しを使って、ゴム部分の生地にゴムを通します。
- ゴム部分の生地のなかにゴムを入れたら、中心にシワを寄せます。左右の端はゴムから3cm位の所を待ち針で留めておきます。
- 次に、バンド部分の生地とゴムを縫い合わせます。
バンド部分の生地の中心にゴムを1cm重ねて、待ち針で固定します。
バンド部分の生地の上端を半分に折り、ゴムを中に包むようにします。
バンド部分の生地の上下を半分に折ったら、バンド部分の生地の端から5mmの所で縫います。
縫い合わせるとこうなります。
片方を縫い合わせたら、ねじれない様に気をつけながら、反対側も同様に縫います。両端のゴム部分の生地が縫えたら、待ち針を外してOKです。サイズが小さいまたは大きい場合は、ゴムの長さを調節して、ご自身の頭のサイズに合わせましょう。
- バンド部分の生地とゴム部分の生地を縫い付ければ完成です。
詳しい方法は、クロスタイプのヘアバンドの作り方ステップ3の工程をご確認ください。
サイズを小さくすれば、子ども用のヘアバンドにも
ヘアバンドの生地のサイズを小さく、ゴムの長さを短くすると、子ども用のヘアバンドが作れます。作り方の手順は大人バージョンと一緒なので、お子さまのサイズにあったものを作ってあげてみてください。
子ども用サイズのヘアバンドの詳細
クロスタイプ材料
- バンド部分の生地(縦22cm×横41cm)×2枚
- ゴム部分の生地(縦9cm×横30cm)×1枚
- 糸 60番※普通地用
- ゴム(2.5cm巾×16cm)×1本
※ゴムの長さは頭に合わせて、調節してください。
完成サイズ
バンド部分の巾・6cm/頭周り・約51〜53cm
ストレートタイプ材料
- バンド部分の生地(縦14cm×横40cm)×2枚
- ゴム部分の生地(縦9cm×横30cm)×1枚
- 糸 60番※普通地用
- ゴム(2.5cm巾×16cm)×1本
※ゴムの長さは頭に合わせて、調節してください。
完成サイズ
バンド部分の巾:6cm
頭周り:約51〜53cm
いらない服やあまった生地のリメイクとしても
使わなくなった服や、余った生地をリメイクして使うのもおすすめです。
新しい服を買ってあまり着なくなったという場合も、服を活かし自分だけのおしゃれアイテムに変身させることができます。サイズが合わなくなったお子さまの洋服を使って、可愛いヘアバンドを作ってあげるのも良いですね。
手作りヘアバンドの作り方をマスターしよう
手作りヘアバンドは、ミシン縫いや手縫いで作ることができます。ファッションアイテムとして活用するのはもちろん、メイクをするとき、就寝時に髪の毛が邪魔にならないよう身に着けることもできます。少しの生地で作れるので、ハギレや、着なくなったお洋服をリメイクしてみても楽しいです。
小さいサイズのレシピを参考にして、親子お揃いのヘアバンドを作るのもおすすめ。色々なデザイン・サイズのヘアバンドが作れるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。