座布団カバーがくたびれてきたものの、市販品では気に入ったデザインが見つからなかったり、お部屋のインテリアに合わなかったりして持て余していませんか?そんな時は、簡単に作れる手作り座布団カバーがおすすめです。今回は、ファスナーやボタンを使わず布と糸だけで作れる「クッションカバー」の作り方をご紹介します。
簡単に作れてデザインも自由な「座布団カバー」
今回ご紹介する座布団カバーはファスナーをつけないデザインなので、布を裁断したら、印通りにたたんで縫っていくだけでかんたんに作れます。すべて直線縫いなので、初めての洋裁やミシンの練習にもぴったりです。昔ながらの座布団に和モダンなカバーをかけたり、家族それぞれに色違いのカバーを作ったりして、リメイク気分で楽しみましょう!
できあがりサイズ
約40㎝×約40㎝
所要時間
30分ほど(個人差があります)
座布団カバーに必要な材料と道具
材料
- 布 100cm~110cm巾×0.5m
パーツが大きく布全体を見せられるので、大柄のデザインがおすすめです。オックスやツイルなど、しっかりとした張りのある中肉~厚手の布を使用すると、形がきちんと出て仕上がりがきれいに見えます。
- ミシン糸 60番 60番は普通地用の太さです。
糸の色は布に合わせてなるべく目立たない色にしましょう。縫い目が多少曲がっても目立ちにくく、仕上がりがきれいです。今回は黄色を使用しています。
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道具
座布団カバーの作り方
作り方
- アイロン定規を用意する。
アイロン定規は縫いしろなどを寸法通りに折ってアイロンをかける時に使う道具です。市販品もありますが、厚紙でかんたんに作ることができます。
- 布を用意する。
布を50cm角に切り揃えましょう。まず布を半分に折り、左脇に耳がくるよう揃えて置きます。
布の下端ギリギリのところに、左脇の耳に対して直角になるように50cm定規をあて、チャコペンで水平な線を引きます。布端がまっすぐ水平になっている場合は、そのままでOKです。
布の左側で、下端に引いた線か布端に垂直に定規をあて、45cmの所に印をつけます。
右側でも、下端に引いた線に垂直に定規をあて、50cmの所に印をつけます。
左と右につけた印どうしをつないで水平に線を引きます。
線に沿って、四隅が直角になるように裁断します。
横幅は99cmになるようにカットします。
裁断ができました。
- 折り線の印をつける
布を開き、裏側を上にして置きます。図の寸法通りに、点線の上下端に印をつけます。
- 横端を三つ折で始末する。
アイロン定規を使って、左右の端をそれぞれ折り線通りに5cm折り、アイロンをかけます。
折ったところを開き、折山(折り目)に布の端を合わせるようにして折ります。
もう一度折り線に合わせて折り、布端を巻き込んだ三つ折にして、アイロンをかけましょう。
左右の三つ折の、端から2~3mmのところをまっすぐ縫います。
左右の端が縫えました。
- できあがりの形にたたみ、まち針でとめる。
布の表を下にして置き、左端から24cmの折り線に沿って折ります。さらに右端から25cmの折り線に沿って折り、ずれないように四隅や布が重なる部分をまち針でとめます。
- 上下端を袋縫いにする。
上下の端は、ほつれにくい袋縫いで仕上げましょう。まず、5でたたんだ状態のまま、上端から1cmのところをまっすぐ縫います。下端も同様にして縫います。
上下端が縫えたところです。もし、布端から長いほつれ糸が出ているようなら、この時にカットしておくと仕上がりがきれいです。
続いて、裏返してもう一度上下端を縫い、袋縫いを仕上げていきましょう。まず、裏に返してアイロンで形を整え、待ち針で上下数か所ずつをとめます。
上端から1.5㎝のところをまっすぐ縫います。下端も同様に縫いましょう。
上下端の袋縫いが仕上がりました。
- もう一度全体を表に返せば完成です。
座布団を入れるとこのような感じになります。
タッセルをつけて、おしゃれなカバーに
レース糸と刺繍糸でタッセルを作り、角につけてみました。同系色の糸を使ったタッセルだと、クラシカルなインテリアにも合う、ちょっと高級感漂う雰囲気に。何色か使ってマルチカラーのタッセルにすると、かわいらしい雰囲気にもなります。タッセルのサイズを変えても素敵ですね。
タッセルの作り方はこちらを参考にしてください。
今回はミニサイズにアレンジしています。作り方①にあるストラップ用のコットン糸は12cm × 1本(A)、20cm × 1本(B)、20cm × 1本(C)用意しました。また、作り方②にある厚紙のサイズは縦12cm、そこに1本のレース糸を40回巻いています。
できあがったタッセルを、角に手縫いで付ければ完成です。
座布団カバーをインテリアのアクセントに
今使っている座布団のイメージチェンジにはもちろんのこと、例えば「引っ越し先に和室がなく、座布団が余ってしまった」という時も、洋風のインテリアに合う座布団カバーを手作りすれば、写真のようにソファや椅子に合わせて使うことができます。材料も少なく簡単に作れるので、小さいお子さんのいるお宅などは、洗い替え用を作っておくのもおすすめですよ!
ワークショップで裁縫をやってみよう!
一人で作るのは難しい……! まずは体験してみたい! と感じたら、Craftieでワークショップを探してみませんか。専門家によるクラフト体験のワークショップが見つけられます。初心者の方、気軽にものづくりにチャレンジしてみたい方にもおすすめです!