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玉結び&玉止めの簡単なやり方【縫い方の教科書】

コノトガク

玉結びや玉止めは、裁縫を行う上で欠かせない工程です。最初と最後に行う作業であり、クオリティにも影響を与えます。
しかし、中には玉結びや玉止めに苦手意識を持っている方もいるでしょう。簡単にできるやり方を知りたい方も、少なくありません。

そこで今回は、初心者でも分かりやすい玉結びと玉止めの方法を解説します。

意外とむずかしい?裁縫の基本「玉結び」

手縫いを行うときに必要となる玉結びは、裁縫の基本といえます。
糸の端を結ぶことで、糸が抜けたりほつれたりすることを防ぎます。玉結びができなければ裁縫の工程を進められないため、必ずできるようになりたい作業です。

しかし、意外と難しいと感じている方もいます。結びたい箇所で結べない、玉が大きくなってしまうといった悩みを持っている方は、少なくないでしょう。
また、手で結ぶ場合と針を使う場合ではやり方が異なるため、それぞれの方法を分かりやすくご紹介します。

玉結びの簡単なやり方【手を使う場合】

まずは、手を使って玉結びを行うやり方を解説します。この場合のやり方は、家庭科の授業でも学習する一般的なもののため、ほとんどの方が知っているでしょう。
しかし、今一度確認しておくことをおすすめします。

縫い方

  1. 人差し指の先端に、片側の糸端を1回巻きます。

  2. 巻いた糸を親指でしっかりと押さえます。

  3. 人差し指だけを下にずらして、糸をより合わせましょう。

  4. 中指で、より合わせた部分を押さえたら、しっかりと糸を引いて完成です。




玉結びの簡単なやり方【針を使う場合】

次に、針を使った玉結びのやり方を解説します。針を使うと聞くと、難しそうだと思う方がいるかもしれません。
しかし、やり方を理解してコツを掴めばすぐに習得できるため、ぜひ覚えてください。

縫い方

  1. 糸の先を人差し指の上へ置いて、針で押さえます。
  2. 針先に2、3回糸を巻きつけます。
    ※巻きつける回数が玉の大きさになるので、布の種類によっては巻く数を調整しましょう。
  3. 糸を巻いた場所を親指で押さえ、針を針先へ引き抜きます。
  4. 玉結びの完成です。

終わりよければすべて良し!縫い終わりの「玉止め」

玉止めとは、縫い終わりに糸が抜けないようにするために作る、結び玉のことです。
玉止めを行わなければ縫い目がほどけるため、裁縫、特に手縫いにおいて必須の工程です。

すでにやり方を理解している方でも、コツを意識することでより綺麗にできるようになります。なるべく目立たないところで玉止めを行って、裁縫を美しく仕上げましょう。
ここからは、玉止めの簡単なやり方を解説します。

縫い方

  1. 縫い終わりの部分に針を置いて、手で押さえます。

  2. 縫い終わりの糸を、針に2~3回巻きつけましょう。

  3. 糸を引っ張って、針で押さえている縫い終わりの位置まで糸を下げます。

  4. 下げた糸を左手の親指で押さえたまま、右手の指で針をつまんで引きます。

  5. 左手の親指を離さないように押さえながら、針を引き上げてください。

  6. 玉止めの完成です。

玉止めのコツ①針をしっかり押さえる

1つ目のコツは、針をしっかりと押さえることです。
針を引き抜くときは、ズレないように力を入れて押さえてください。布と針の間に、隙間をつくらないことがポイントです。

しっかりと押さえなければ、縫い目がゆるんだり結び目が汚くなったりするかもしれません。
裁縫の完成度に影響する可能性があるため、必ず針を押さえるように意識しましょう。

玉止めのコツ②布に合わせて玉の大きさを変える

2つ目のコツは、布の目の詰まり具合によって玉の大きさを変えることです。
結び玉の大きさは、糸を針先に巻く回数によって変化します。巻く回数が少なければ玉は小さく、多ければ大きくなります。

目が粗い布の場合は、結び玉も大きくする必要があります。
布の強度や針のサイズなどによっても結び玉の大きさを使い分け、玉が生地から抜けることを防ぎましょう。

玉止めに失敗したら?対処方法について

玉止めは失敗することがあります。

たとえば、結び目と玉の距離が離れた、結び目が汚くなった、結び目がゆるむといった失敗が挙げられます。
できれば、やり直したいと思うケースもあるでしょう。

ここからは、そんなときの対処方法をご紹介します。

残り糸の長さに余裕があるパターン

まずは、残り糸の長さが充分にある場合の対処方法を解説します。
長さに余裕があれば簡単に対処できるため、それほど焦る心配はありません。

手順

  1. 失敗した結び玉はそのまま残しておきます。
  2. 通常の玉止めと同じく、糸を針に2~3回巻きつけます。
  3. 巻きつけた部分を左手の親指で押さえながら、針を上に引いたら完成です。

残り糸の長さに余裕がないパターン

つづいて、残り糸の長さが十分でない場合の対処方法を解説します。
長さに余裕があるパターンとは方法が異なるため、注意しましょう。

手順

  1. 針を縫い終わりの位置に置いたら、針から糸を抜いて針先に2~3回巻きつけます。
  2. 糸端をもう一度針穴に通します。
  3. 針先から針を引っ張り、1.で巻いた糸の中から抜いたら完成です。

縫い始めが肝心!玉結び&玉止めをマスターしよう!

裁縫は縫い始めが肝心です。綺麗に縫えるように、玉結びの正しいやり方を知ってマスターしましょう。

さらに、縫い終わりが上手くいけば完成度も高くなります。玉止めもスムーズにできるように練習することをおすすめします。
失敗してもやり直せるため、納得できるまで繰り返してみてください。
コツをつかんだら、布の厚さや目の粗さ、針の大きさに応じて調整できるようになりましょう。

このレシピのデザイナー

コノトガク
コノトガク
服飾学校卒業後、パタンナー、アパレルデザイナー、ミシン講師を勤めたあと、『モノ作りの人』となる。大好きなミシンを踏みながら毎日がうるおう布コモノを製作中。instagram:@konotogaku

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ライター

Craftie Style編集部
Craftie Style編集部
アート・クラフト・ものづくりを通して、日々の暮らしの楽しさ、彩り、新たなコミュニティを生み出すこと。そのきっかけを作るためのコンテンツをお届けします。