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すっきり片付くバッグインバッグの作り方

コノトガク

コスメやメモ帳、いざという時の薬など、細々としたアイテムをすっきり収納できるバッグインバッグは、「バッグからモノが取り出しづらい」、「入れ口から中身が見えてしまう」といった悩みを解決してくれる優れものです。
そんなバッグインバッグですが、実はかんたんに手作りすることができます。
お気に入りの生地を使用し、万能に使えるバッグインバッグを手作りしてみてはいかがでしょうか。

荷物が多めの方・ビジネスにもぴったりなバッグインバッグ

カバンやリュックの中は普段から意識して整理しておかなければ、ごちゃごちゃになってしまいがちです。
荷物が多めな方や、ビジネスなどで色々なモノを持ち歩く方の中には、「バッグの中身が散らかって出しにくい」、「荷物が多くてパンパンになってしまう」など、出したいものが見つかりにくかったり、必要な時にサッと取り出せなかったりといった経験がある方もいるのではないでしょうか。
バッグインバッグがあれば、カバンの中をすっきりと簡単に整理整頓できるのでオススメです。

バッグインバッグの材料・道具

今回の作品について

■作業時間

40分

■完成サイズ

約25×25×マチ8cm

布を幾重にも重ねるため、厚手の生地だと縫い合わせる部分が分厚くなってしまいます。
あまり分厚くなるとミシンでも縫いにくくなりますので、薄手から中厚手の生地を使用しましょう。

材料(表布)

  • 本体布 35cm×60cm
  • 外ポケット 35cm×42cm
  • 接着芯
  • 平ひも
  • 糸 60番(普通地用)※今回は緑を使用しています。

平ひもは、綾テープやPPテープなど、お好みで選んでください。今回は、厚手のグログランリボンを使用しました。

材料(裏布)

  • 本体布 35cm×60cm
  • 内大ポケット 20cm×27cm
  • 内小ポケット 13cm×19cm
  • ペットボトルポケット 22cm×26cm
  • 糸 60番(普通地用)※今回は黄色を使用しています。

道具

  • 布切りバサミ
  • 糸切りバサミ
  • まち針
  • 定規
  • 目打ち
  • ミシン
  • ミシン針11番(普通地用)

ポケットたっぷり「バッグインバッグ」の作り方

カバンの中身がまとまらずに荷物が取り出しにくい、取り出したいものが見つからないといった経験がある方も多いのではないでしょうか。
細々とした荷物が多い場合には、更にごちゃごちゃになってしまいますよね。
そんな時、カバンの中に仕切りがあり整頓されていると取り出しやすくなります。
今回紹介するのは、外側に5つ、内側に3つのポケットがついた、仕切り多めのバッグインバッグです。

使用生地は、表布に薄手の綿サテン、裏布にシーチング生地を選びました。
裏地や芯、ポケットなどが付くと、重くなってしまうので、なるべく薄い生地を選びました。
接着芯は薄手の不織布タイプです。不織布タイプを選ぶことで、軽いのに形がしっかりと出ます。
大きめで形をしっかり出したいときに、おすすめです。

それでは、作り方を見てみましょう。

作り方

  1. 表布のうち、本体布に接着芯を貼ります。
    本体布の裏に接着芯ののり部分を重ね、アイロンで貼りつけます。



    接着芯が貼れました。

  2. 次に、表布のうち、外ポケットを作ります。生地の裏を上にして置き、左端を2cm幅で折り、アイロンをかけます。



    折った端をさらに1cm幅で折込、3つ折りにします。



    左右とも同じように折れたら、内側の折り目の端から2~3mm幅でステッチをかけます。

  3. ステッチがかかり、ポケット入れ口の3つ折り始末ができました。
    写真は、表に返した状態です。

  4. 次に、外ポケットを、表を上にして本体布に重ねます。
    本体布を表を上にして置き、外ポケットを重ねます。
    それぞれの中心を重ね合わせて、待ち針でとめます。
    写真の赤線の通り、ポケットを区切るためのステッチを入れます。


    ステッチが縫えました。

  5. 次に、脇を縫います。
    底の中心で中表に折り、両脇を合わせ、端から1cm幅で縫います。



    脇が縫えました。
  6. 脇の後は、マチを縫います。
    まずチャコペンで底の両端に(底から4cm)×(脇の縫い目から4cm)の正方形を描きます。
    これが、マチの縫い線になります。
  7. 両端とも印をつけたら、両手で写真の★の部分をそれぞれつまむようにして、脇の縫い目を中心にした三角形にたたみ直します。
    両端とも三角形に折れたら、写真の線の通りに左右をそれぞれ縫います。



    マチが縫えました。



    左右とも、マチが縫えました。

  8. マチが縫えたら、角をカットします。
    中身を入れる際、縫い代が邪魔になるので、縫い目から約1cm分縫い代を残してカットしましょう。



    左右ともカットできました。

  9. ここからは、裏布を使った内小ポケット(13cm×19cm)を作ります。
    脇、底にジグザグステッチをかけます。



    脇(左右とも)、底を1cm幅で、2つ折りにします。

  10. 脇、底を1cm幅で、2つ折り始末できました。
    さらにポケットの入れ口を1cm幅で3つ折りに始末します。



    入れ口が3つ折り始末できました。
    内側の折り目の端から2~3mm幅でステッチをかけます。



    裏布の内小ポケットが、できました。

     

  11. 10.と同様の手順で、裏布を使った内大ポケット(20cm×27cm)を作ります。


    裏布の内大ポケットができました。

  12. 次に、ペットボトルポケットを作ります。
    22cm×26cmにカットした裏布を、写真のように中表にして半分に折ります。



    折った端から1cm幅で縫い合わせます。



    端が縫えました。



    脇から表へ返します。



    表に返したら、上下の端から5mm幅でステッチをかけます。



    ステッチがかかりました。



    写真のように横半分に折り、端から5mmくらいの幅でステッチをかけます。



    縫えました。



    上からみるとこんな感じです。

  13. ここまで作った、内小ポケット、内大ポケットを裏本体布に縫い付けます。

    ≪内小ポケット≫裏本体布を縦長に置き、内小ポケットの入れ口が上に向くよう重ね、本体布と中心を合わせて、上端から6cm下に待ち針でとめます。

    ≪内大ポケット≫内大ポケットの入れ口が下に向くよう重ね、裏本体布と内大ポケットの中心を合わせて、下端から8cm上に待ち針でとめます。

    大小どちらのポケットも、入れ口の向きに気を付けて配置してください。
    配置できたら、ポケットの脇、底をそれぞれ端から2mm幅でぐるりと縫います。


    内小ポケット、内大ポケットが縫えました。

  14. 次に、ペットボトルポケットを縫いつけます。
    裏本体布を、内大ポケットが上になるように置きます。
    ペットボトルポケットを、脇の縫い代が裏本体布の左端にくるようにして重ねます。
    そのまま、裏本体布の上端から11㎝下にペットボトルポケットを配置し、待ち針でとめます。
    ペットボトルポケットを左端から5mmくらいの幅で縫いましょう。



    ペットボトルポケットがつきました。

  15. 次に、裏本体布の脇を縫います。
    底の中心で中表に折り、脇を重ね合わせます。
    そのまま、脇の端から1cm幅で縫っていきます。


    この時、ペットボトルカバーがついていない方の脇は、中央を11cmほど縫い残して返し口にします。
    脇が縫えました。

  16. 脇が縫えたら、次にマチを縫います。
    表布のマチの縫い方と同様に、底の両端に4cm角の印をつけてたたみ直し、縫っていきます。


    マチが縫えました。

  17. 表に返します。

  18. 表本体布と裏本体布を縫い合わせます。
    中表にした表本体布の中に、外表にしたの裏本体布を入れて、入れ口の端や左右の縫い目を合わせます。
  19. 縫い目を合わせたら、入れ口の端から1cm幅でぐるりと縫います。



    入れ口が縫えました。

  20. 返し口から表に返します。

  21. 裏本体布を表本体布の中へ入れ込み、アイロンをかけて整えたあと、入れ口の端から2~3mm幅でぐるりとステッチをかけます。

  22. 次に、持ち手用の平ひもを縫いつけます。
    まず、平ひもの端を脇の縫い目と入れ口の端に合わせて待ち針でとめ、そのまま入れ口沿いにぐるりととめていきます。



    最後は約1cmほど長めに平ひもをカットします。



    カットした平ひもの端を1cmほど折り、とめ始めの部分を隠すように重ねてとめ、平ひもの両端が表へ出ないようにします。
    これで、平ひもが仮止めできました。

  23. 次に、平ひもの「入れ口の中心から左右7cm」のところに印をします。
    この14㎝分は持ち手になるので、縫わずに残しておくための印です。
    反対側の持ち手部分にも印をつけたら、写真の赤線のように、平ひもの端から2~3mm幅でぐるりと縫いとめていきます。


    持ち手がつきました。


    中心部分14センチはこの通り、持ち手になるよう開いています。

  24. 最後に裏返しにして、返し口を縫います。
    返し口をつまんで布端が出ないように折り込み、折り目の端から2~3mm幅で縫い閉じます。


    返し口が縫えました。

  25. 完成です。
    こちら側には2つポケットがあります。



    反対側には、3つポケットがあります。



    中側には2つのポケット、ペットボトルポケットが1つあります。

バッグインバッグを作るポイント

バッグインバッグを作る際に大切なポイントを、わかりやすくご紹介します。

薄手~中厚手の生地を選ぶ

今回紹介した「バッグインバッグの作り方」では、複数のポケットがありつつも軽量化を意識したバッグインバッグを作るため、薄手の生地を使用しました。
複数ポケットをつける場合、厚手の生地だとポケットや裏地、芯などを含めた総重量が重たくなってしまうため、薄手から中厚手の生地を選ぶのがポイントです。
100%コットンのオックスやツイル、シーチング、リネン生地などがオススメですよ。

持ち手を付けると取り出しもラクチン

カバンをたくさん持っている方や、服に合わせてカバン選びをする場合には、カバンと一緒に中身の入れ替えを行う必要があります。
中身を入れ替えるのは、荷物の多い方にとっては面倒なものですが、バッグインバッグがあれば簡単に取り出せて便利です。
バッグインバッグを取り出すだけで荷物が持ち出せますので、カバンを変える時にも荷物の入替が楽にすみます。
更に、バッグインバッグに持ち手を付けることで取り出しやすく、うっかりひっくり返して中身が出てしまうといった事故も防ぐことができます。

バッグインバッグでお出かけを快適に

バッグインバッグは、カバンやリュックの中でバラバラに散らかりやすい細々した荷物を収納できる、カバンの中に入れて使用するバッグのことです。
荷物を整理できるため、財布や鍵など必要な時にサッと取り出せて迷子になりません。
よく使うものや必需品を入れておけば、洋服に合わせてカバンを変えるときにも、荷物の入替が楽にできますよ。
更に、ビジネス用のバッグや、赤ちゃんグッズを入れるマザーズバッグなどの整理整頓にも最適です。

このレシピのデザイナー

コノトガク
コノトガク
服飾学校卒業後、パタンナー、アパレルデザイナー、ミシン講師を勤めたあと、『モノ作りの人』となる。大好きなミシンを踏みながら毎日がうるおう布コモノを製作中。instagram:@konotogaku

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ライター

Craftie Style編集部
Craftie Style編集部
アート・クラフト・ものづくりを通して、日々の暮らしの楽しさ、彩り、新たなコミュニティを生み出すこと。そのきっかけを作るためのコンテンツをお届けします。