今回は鍋のフタと取ったり、スキレットを持ったりするときに活躍する、使いやすい角型の鍋つかみの作り方をご紹介します。
お気に入りの生地で作れば、お料理ももっと楽しくなるはず。熱い鍋を持つときは、鍋つかみを使用していても、やけどをしないように十分お気を付けください。
鍋つかみのココが便利
角型の鍋つかみは開口部が大きく開き、指を入れるところが分かれていないため、サッと手を入れやすいのがポイントです。料理中は時間勝負の場面もあって、案外鍋つかみに手を入れる作業が面倒だったりしますから、手の入れやすさは重要ポイントです。
また四角で平面になるため、鍋敷きとしても活用できます。料理中も提供時も使える、たくさん活躍させたい便利な鍋つかみです。
「鍋つかみ」の作り方
今回作る角型の鍋つかみは、手元から裏布がちらりとのぞくのが、デザインのポイントです。アクセントになるよう、裏地は少し強めの色を選ぶとステキに仕上がります。
フックなどに引っ掛けられるようにタブも付けています。タブの長さはお家のフックに合わせて調節してください。
- 完成サイズ 縦22cm×横20cm
- 所要時間 40分
材料・道具
今回用意した生地は、表裏とも薄手の綿ローンを選んで、やわらかく手になじみやすい仕上がりにしました。
帆布や厚手のオックス生地を表生地にすると、しっかりとした丈夫な仕上がりになるので、キャンプやバーベキュー用に1つ作っても良いですね。
熱い鍋をつかむものですから、間に挟むキルト芯は厚手のものがおすすめです。
材料
- 表布(本体用) 縦44cm×横22cm
- 裏布(本体用) 縦50cm×横22cm
- 裏布(タブ用) 縦10cm×横6cm
- キルト芯(厚手) 縦44cm×横22cm
- 糸 60番※普通地用(今回は濃紺を使用)
道具
- 布切りバサミ
- 糸切りバサミ
- チャコペン
- まち針
- 目打ち
- 定規
- ミシン
- ミシン針11番(普通地用)
作り方
作り方
- 表布とキルト芯を重ねて、中表になるよう縦22cmの所で半分に折ります。
写真ではわかりやすいように右上をめくっていますが、縫う時は端をしっかり合わせてください。
- 次に両脇を1cmで縫い合わせます。
脇が縫えました。
表に返します。
- 次に、裏布(本体用)を作ります。
上下の端をそれぞれ3つ折りで始末していきましょう。まずは1.5cmを2回折って、3つ折りにします。
上端と下端を3つ折りしました。
- 3つ折りをいったん開いて、中表に半分に折ります。
端がそろうように合わせたら、両方の脇をそれぞれ1cm幅で縫い合わせます。
脇が縫えました。
- 裏布(本体用)の上端を1.5cmで2回折って、3つ折りにしなおします。
まずは1回折ったところです。脇の縫い代は左右に開いてください。
もう一度1.5cmで折ります。
- フックなどに引っ掛けられるうように、タブを作ります。
裏布(タブ用)の長い方(6cm)が縦です。半分に折って3cmにします。
折ったところを開き、できた折り目に左右の端を合わせます。
写真では、分かりやすいように右上をめくっています。
左右の端を中心の折り線に合わせたところです。中心の折り線を再び折ります。
- タブが折れました。
「わ」の反対側の端を、2~3mm幅でステッチをかけます。
ステッチがかかりました。
- 縦を半分に折って、上端から5mmを縫います。
- これでタブは完成です。
横から見るとこのように下が「わ」になっています。
- 次に、表布の中に裏布を入れます。
- 裏布を1.5cm折ったら、その端に表布の端が来るようにセットします。
- 裏布をさらに1.5cm折って、待ち針でとめます。
表布の端から、裏布がちらりと見えていますね。
- お好みの位置にタブを挟みます。今回は脇から2cmの所に挟みました。
裏布の端から2~3mm幅でステッチをかけます。
- 完成です。
使いやすくシンプルなデザインです。
縦を長めに作っているので、手を入れやすいですね
鍋敷きとしても使えますよ。
リバーシブルで長く使える
この角型鍋つかみはリバーシブルのため、汚れたら裏返して利用できます。気分で使い分けもできますよ。もちろん丸洗いもOKですから、清潔です。
タブつきで収納にも便利
タブ付きは収納も楽で、使うときもサッと付けられます。おしゃれな生地で作れば、キッチンインテリアにも映えてむしろ飾っておきたい1品になるでしょう。
便利な上にかけおいてもうれしくなる、そんな布地を見つけてくださいね。
丸型や三角型にもアレンジできる
角型は縫いやすく、初心者さんにもおすすめの形です。とはいえ、丸型や三角型でも作る流れは同じですから、アレンジに挑戦してみるのもおすすめです。
違う形の鍋つかみを並べるのもステキですね。
鍋つかみを手作りするときのポイント
鍋つかみは熱いものをつかむので、生地選びやサイズ感に注意が必要です。
キルティング芯と生地の厚みはじゅうぶんか、手がはみ出ないか、しっかりモノをつかめるかなどに留意して選びましょう。具体的な注意点を以下で解説します。
熱に強い生地を選ぶ
熱い鍋をつかむため、熱に強い素材を選ぶ必要があります。
おすすめは綿(コットン)です。綿は熱に溶けにくく熱伝導性が低いので、熱い鍋を持っても熱が伝わりにくいという特長があります。
手のサイズを合わせて作る
手のサイズは人それぞれ。今回のレシピは長めに作っていますが、オリジナルサイズで作る場合には、しっかり計測しておきましょう。
横幅が大きすぎると持ったときに手が抜けてしまったり、鍋が掴みにくかったりします。逆に小さすぎると、肌が鍋に触れたりして危険です。
手のサイズぎりぎりではなく、少し大きめに作るようにしてください。
※使うときは必ず安全性を確認して、注意してご利用ください。
キッチン作業が楽しくなる、可愛い鍋つかみを手作りで
自分の好きな柄や色の生地を使った鍋つかみは、使うときにもちょぴりうれしい気持ちになります。
まずは初心者向けで作りやすくて、使い勝手も申し分ない角形からチャレンジしてみませんか?
作り方を覚えれば丸型や三角型などにも応用できるので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。