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お気に入りのハギレで簡単に作れるピンクッションの作り方

コノトガク

お気に入りで捨てられないハギレ。でも、なにか作るにはちょっとサイズが小さすぎて……という時におすすめなのが、手作りのピンクッション、いわゆる針山です。ほんの少しの布で簡単に作れますし、お気に入りのハギレをずっと手元に置いて愛でられます。今回は、シンプルなピンクッションの作り方をご紹介します。

ピンクッションが空きビン・空き容器の活用にも

縫い針や待ち針を刺しておくピンクッションは、特にお裁縫が好きな方でなくても一つは持っている道具。今回作るのは、小さなカップ型容器やミニサイズのジャム瓶、空き缶などを再活用できる容器入りのピンクッションと、ハギレと綿だけで作れるピンクッションの2種類です。

底にゴムバンドをつけて腕にはめられるようにしたり、小さく作ってリングパーツを接着し、指につけられるようにしたりするのもおすすめですよ。

今回作る丸いピンクッションについて

完成サイズ

高さ5cm×巾約3.5cm

所要時間

30分ほど※人によって多少前後します

丸いピンクッションの材料と道具

材料

  • ピンクッションにしたい容器
    今回は植木鉢風の小さな鉢をピンクッションに仕立てました。蓋付きの瓶や、小さな缶で作ってもかわいいです。

  • 生地
    小さなピンクッションなので、小さめの柄を使うと柄全体が出てきれいです。また、ブロードやシーチングなどの薄手生地を選ぶと縫いやすく、針の刺し心地も良いです。写真を参考に、作りたい容器のサイズに合わせて用意してください。

  • 手縫い糸(30番手) 今回はベージュを使用しました
  • 綿 写真を参考に、適量を用意してください

道具

丸いピンクッションの作り方

作り方 

  1. 生地に印をつける
    まず、生地に出来上がり線を描きましょう。
    生地の裏側を表にして置き、生地の中心に鉢の入れ口を下にして載せ、チャコペンで入れ口の周りをなぞります。

     鉢を左横に倒し、鉢の高さの印をつけます。同様に右横にも倒して印をつけます。



     同じように鉢を奥と手前に倒し、高さの印をつけます。

     さらに鉢を左斜め手前、右斜め手前、左斜め奥、右斜め奥に倒し、それぞれ高さの印をつけます。



     8ヵ所に印がつきました。つけた印どうしを結ぶようにして、大きな円を描きます。


     丸く線がひけました。

     
  2. 生地をカットする
    外側の大きな丸から、1cmくらい外側をぐるりとカットします。この1cmが縫い代になります。


     丸くカットできました。
  3. 周りを縫う
    縫い針に糸を通して2本どりにし、丸い印の上を5mm位の間隔で波縫いします。


     周りをぐるりと波縫いしました。
  4. 綿を入れ、クッションを作る
    針に近い方の側の糸を少しずつ引き、生地をすぼめていきます。立体的な丸みが出てきたら、玉止めなどはしないままでいったん手を止め、中へ綿を入れます。


     綿を入れました。縫い代は、内側へ倒して中へ入れ込みます。


     綿を入れ込みながら再び糸を引き、生地をすぼめていきます。口が直径2cmくらいになったら、さらに綿を足します。綿は硬く詰まっている方が仕上がりもきれいになりますから、しっかり入れ込みましょう。
  5. 糸を渡して、あき口を閉じる
    生地を糸が出ている端が奥になるように置き、写真のように針で手前の生地をすくいます。


    すくった後はしっかりと糸を引きます。



     続いて右側の生地をすくいます。



     さらに左側の生地をすくいます。



    再びしっかりと糸を引き、開き口を閉じます。



     ここで、斜めにも糸を渡しておくと、よりしっかりと口が閉じられます。



     玉結びをして糸を切ります。



     丸クッションができました。

  6. 丸クッションを容器に入れて仕上げる
    丸クッションをしっかりと押し込んで容器にはめ込みます。水平に回しながら全体を見て、しわが出ないように奥まで押し込みます。
  7. 完成です


    蓋付きの瓶でも同様の方法でピンクッションを作ることができます。

今回作る四角いピンクッションについて

四角いシンプルなピンクッションです。ポイントになるように端にはリボンを挟みました。この形のピンクッションは、中に縫い針が入り込んで迷子になりやすいので、針全体が入り込んでしまわないよう、クリアファイルをカットしたものを中に入れています。

こうすると針先が底の方へ出ないので、持ち上げた時手に針が刺さるのも防げます。今回はミシンで縫いましたが、手縫いでつくってもOKです。

完成サイズ

縦8cm×横8cm

所要時間

30分ほど ※人によって多少前後します

四角いピンクッションの材料と道具

材料

  • 表生地 10cm×10cm 鳥の柄がついた生地を使っています
  • 裏生地 10cm×10cm 水玉の柄生地を使っています
  • 手縫い糸(30番手) 表生地と水玉の色に合わせて、ベージュを使用しています
  • クリアファイル 1枚(お好みで)
  • 飾りリボン 1.5cm巾×4cm(お好みで)
  • 綿 適量

道具

四角いピンクッションの作り方

作り方

  1. クリアファイルを7cm×7cmにカットします
  2. さらにクリアファイルの角を丸くカットします
  3. 裏布を表が上になるように置き、左下端から3cmのところに、半分に折ったリボンをわ(折り目)が内側になるように置き、待ち針で仮止めします。
  4. 裏布の上に、表布を中表にして重ね、端から1cmのところをぐるりと縫います。上の中心に4cmほど返し口を開けておきます。手縫いで縫う場合は、生地の端から1cmに線を書いておくと、縫いやすくなります。(写真は中表にする重ね方がわかりやすいよう、右下の表布をめくっていますが、実際はめくらずに重ねて縫ってください)


     縫えました。返し口から表に返します。



     表に返しました。角の部分は、表から太めの針の先などで引っかけるようにして引き出すと、きれいに引き出せます。生地や縫い目を傷つけないように気をつけてください。

  5. 返し口から工程1と2でカットしたクリアファイルを入れます。中心にクリアファイルを入れることで、裏側まで針が貫通しづらくなり、ピンクッションの中で針が迷子になるのを防げます。クリアファイルを入れずに作ると、より柔らかい仕上がりになるので、お好みで選んでください。


     クリアファイルが入りました。

  6. 返し口から、クリアファイルの上下に綿を入れます。
    クリアファイルが表生地側や裏生地側に寄ってしまわないよう、上下それぞれにしっかり詰めましょう。箸を使って角のほうにもしっかり綿を押し込むと、形がきれいに出ます。
  7. 返し口をまつります。
    返し口を奥まつりでまつります。
  8. 完成です。

ピンクッションを使い分けたり、プチギフトにしたり

小さなハギレがあれば作れるピンクッション。思い出の生地やお気に入りの生地を使っていくつか作っておけば、針の種類ごとに使い分けることもできますし、クローゼットのそばにピンクッションと糸、ハサミを用意しておいて、ボタンの付け直しなどのちょっとした作業に使ったりするのもおすすめです。お裁縫の好きな方へのプチギフトにしてもいいですね。

このレシピのデザイナー

コノトガク
コノトガク
服飾学校卒業後、パタンナー、アパレルデザイナー、ミシン講師を勤めたあと、『モノ作りの人』となる。大好きなミシンを踏みながら毎日がうるおう布コモノを製作中。instagram:@konotogaku

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ライター

丸田カヨコ
丸田カヨコ
アンテナショップと銭湯と和の意匠や素材にめっぽう弱い編集ライター。モダンな民芸雑貨に目がない。