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給食袋の作り方 丈夫でシンプルな片ひも巾着タイプのデザイン

コノトガク

給食袋は何度も洗濯するので、できればシンプルかつ丈夫なものを用意しておきたいですよね。市販品では珍しい裏地付きの丈夫な給食袋ですが、実は意外と簡単に作れてしまうのです。今回は、シンプルな片ひも巾着タイプの給食袋の作り方をご紹介します。

給食袋には何を入れるの?

給食袋は主に「ランチョンマット、三角巾、エプロン」など、給食を配膳したり、食べたりするときに使うアイテムをまとめて入れるための袋で、まちなしの四角い巾着袋が一般的です。

今回ご紹介する片ひもタイプは、両ひもタイプに比べて、縫うところが少なく作りやすいのがポイント。使いやすいサイズで作ってみましたが、園や学校によってはサイズが指定されていることもあるようですから、裁断図をアレンジしながら作ってみてください。

給食袋のデザインのポイント

裏布付きの袋物は手間がかかると思われがちですが、今回は簡単にできる方法をご紹介します。すべて直線縫いなので、ミシンの練習にもぴったりです。シンプルな巾着は給食アイテム以外にもさまざまな物を入れるのに重宝しますね。手作りの楽しさに目覚める作品になりますように。

今回作る給食袋について

できあがりサイズ

縦24cm×横20cm(まちなし)

所要時間

1時間ほど ※人によって多少前後します

給食袋の材料と道具

材料

  • 表布 88~110cm巾×0.3m
  • 裏布 88~110cm巾×0.3m
  • アクリルひも 中サイズ(太さ約5mm)×0.5m
  • 糸 60番(普通地用※生地の色・柄に合わせて)
    ※リンクをクリックすると楽天市場のページが開きます。

おすすめの生地

小さな袋なので、表布は大きな柄だと見切れてしまうことも。小さめの柄を使うと柄全体がきれいに出ます。裏布付きの2枚仕立てなので、学用品として使う場合は洗濯した際に乾きやすいよう、表布・裏布とも薄手の生地にしておくと良いでしょう。

道具

給食袋の作り方

作り方

  1. アイロン定規を作る
    アイロン定規用の厚紙の下端から1cm、3cmの所に、ボールペン、シャープペンシルなど線の細い筆記具で平行な線を引きます。寸法(幅)がわかるように、「1」「3」と書いておきます。
  2. 生地を裁断する
    裁断図(画像)の寸法を見ながら、表布・裏布それぞれの上にチャコペンで直接、生地の耳に平行になるように四角を描き、描いた線の通りに裁断します。裁断図の数字の単位はすべてcmです。縫い代込みの型紙ですので、【 】の寸法通りに生地をカットしてください。○内は表布の縫い代巾、△内は裏布の縫い代巾、表記のない所の縫い代は1cmです。
  3. 袋の入れ口を3つ折りする
    表布の上端をアイロン定規に合わせて3cm幅で裏側へ折り、アイロンをかけます。

    一度開き、先ほどの折り山に表布の端を合わせるようにして1.5cm幅で折り、アイロンをかけます。

    最初の折り山でもう1度折り、布端が内側へ入る3つ折りにします。

    入れ口の3つ折りができました。

  4. 表生地の脇、底を縫う
    表生地の横幅(42cm)を半分に折り、左側に「わ」がくるように置きます。先ほど3つ折りした入れ口を一旦広げて右脇の入れ口側、真ん中あたり、底側の3か所をまち針でとめます。

    ひも通し口の印をつけましょう。右脇の上から、3cm、そこからさらに1.5cmのところにチャコペンで印をつけます。

    脇、底を縫い代1cmで縫い合わせます。表地の右脇上端からまずは印まで3cm縫いましょう。ここから2つ目の印までの間(1.5cm)がひも通し口になるので、そこは縫わずに空けておき、2つめの印のところから再度縫っていきます。底側から1cm手前のところで一度ミシンを止め、表地を逆時計回りに90度回して、底を縫っていきます。



    表生地の脇、底が縫えました。
  5. 裏布を縫う
    裏布の横幅(42cm)を半分に折り、左側に「わ」がくるように置き、入れ口側の脇、底、わの側の底の3か所をまち針でとめます。

    裏布の脇、底を縫い代1.2cmで縫い合わせます。こちらは表布とは違い、ひも通し口を空ける必要はありません。縫い代幅が違うのは、内側になる裏布を少し小さく仕立てた方が、おさまりが良いためです。1.2cmのガイドが無い場合は、ガイド代わりにマスキングテープなどを貼ると縫いやすいです。



    裏布の脇、底が縫えました。
  6. 裏布と表布を縫い合わせ、入れ口を始末する
    裏布の縫い代を2枚とも片側(どちらでもよい)に倒し、アイロンをかけます。

    表布を表に返し、表布の袋の中に裏布を入れるようにして重ねます。



    表布の上端から3cmのところにある、2つめの折り山と裏布の上端を合わせます。また、脇も表布と裏布の縫い目を重ね合わせます。


    表布の上端を折り山に合わせて1.5cm折ります。


    さらに折り山に合わせて1.5cm折り、3つ折りにして、まち針でとめます。


    3つ折りの底側の折り山から2~3mmのところをぐるりと縫います。


    入れ口が縫えました。
  7. ひもを通す
    47cmにカットしたひもを、脇のひも通し口から入れ、ひも通し口から出るようにぐるりと通しましょう。通し終えたら、ひもの端を2本まとめて縛ります。
  8. 完成です

給食袋以外にもアレンジして楽しく活用しよう!

せっかく手作りする給食袋ですから、練習も兼ねてママ・パパ用におそろいの袋を作ったり、同じ生地でランチョンマットや三角巾を作ってあげたりと、お子さんが楽しく使えるようにいろいろアレンジしてみてください。学用品は規則通りに作らなければなりませんが、自由に作れるならレースを縫いつけたり、アップリケをつけたりしてデコレーションしても楽しいですね。ひもが絞りやすいように、ループエンドをつけるのもおすすめです。

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このレシピのデザイナー

コノトガク
コノトガク
服飾学校卒業後、パタンナー、アパレルデザイナー、ミシン講師を勤めたあと、『モノ作りの人』となる。大好きなミシンを踏みながら毎日がうるおう布コモノを製作中。instagram:@konotogaku

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ライター

丸田カヨコ
丸田カヨコ
アンテナショップと銭湯と和の意匠や素材にめっぽう弱い編集ライター。モダンな民芸雑貨に目がない。