「DIYには憧れるけれど、自分には難しい」と考えている方にまず挑戦してほしいのが、シンプルな木箱づくり。木材選びやサイズの出し方などを学ぶうちに、DIYが楽しくなって、もっといろいろな作品を作ってみたくなること請け合いです。今回は、基本的な木箱の作り方をご紹介します。
木箱を作ろう!サイズや仕様はどうやって決める?
木箱のサイズは、置きたい場所が決まっている場合は外寸を基準に他の部分のサイズを算出する「外寸合わせ」、入れる中身が決まっている場合は内寸を基準に他の部分のサイズを算出する「内寸合わせ」で決めていきます。
また、置いた時に見えている面がある場合は、木材の断面が見えてしまわないように組み方を考えます。加えて、重いものを乗せるなどで圧がかかる面がある場合は、底板の上に側板2枚を乗せ、側板の上に天板を乗せるような組み方をします。
組み方が決まったら、欲しい寸法から板厚分の長さを引くなどして、木材をカットするサイズを算出します。カットはホームセンターなどでカットサービスがあるので活用しましょう。
基本の木箱について
完成サイズ
約幅370×高さ260×奥行270(mm)
所要時間
約1~2時間(乾燥含む)
基本の木箱を作る材料と道具
材料
- 木材(針葉樹合板を使用)
今回使用したサイズ 板厚12mm
天板/底板(A) 370×270mm 2枚
側板(B) 246×248mm 2枚
背板(C) 246×370mm 1枚 - ビス(25〜35mm)または釘 適量
ビスは締め付けたい板の2〜3倍の長さを選びます。今回は12mm厚の板を使ったので、長さ25〜35mmとしています。
道具
- インパクトドライバーまたは金づち
- ヤスリ(180〜240番)
- 下穴用キリ(φ2〜3mm、あれば)
ビスの径よりも細いものを選びましょう。下穴を開ける際は、ビスの長さを超える深さにならないよう、マスキングテープなどで「この深さまで空ける」目印をつけておきます。
<ビス頭を隠したい場合>
- 金づち
- ボンド
- ノコギリ
- 木ダボ(φ8mm)
- 木ダボ用穴キリ(φ8mm)
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木材について
「集成材」、「無垢材」、「SPF材」は、切った断面をそのまま使えることもあって加工しやすく、DIYでよく使われています。
表面がサラサラしているので、塗装しやすい「シナ」。
表面がざらついているので、下地として使う「ラワン」。
プレスされた木片が良いアクセントとなり、かっこいい仕上がりになる「OSB合板」。これらはすべて「合板」と呼ばれる木材の一種です。
今回は、木目や節の雰囲気が面白い「針葉樹合板」を使いました。
基本の木箱の作り方
それではさっそく、基本の木箱を作ってみましょう。
作り方
- 木材を寸法どおりにカットします。
- ビスで板を留めます
背板と側板をできあがりの形に組み、ビス(釘)で留めましょう。
先に下穴を開けておくと、板が割れるのを防げて安心です。板がズレないようしっかりと押さえて留めましょう。
板がズレないようしっかりと押さえてビスを留めます。
- 2の上下に天板/底板(どちらもAの板)を合わせます。今回は天板が外から見える面になるため、木ダボでビス頭を隠す加工をしましょう。まずビスで留める場所に印をつけます。
木ダボ用のキリ(木ダボと同じ径のもの)を用意します。キリ穴が板を貫通しないよう、マスキングテープで「この深さまで空ける」目印をつけましょう。
続いて、慎重に穴を開けます。
今回は深さ約5mmの穴を開けました。
角がズレないように押さえながら、穴に合わせてビスを打ちます。
これで、箱が組めました。
- ビスを打った穴にボンドをたっぷりつけて、木ダボを埋めます。
はみ出したボンドは、濡れ布巾でよく拭いてください。
乾かします。
乾いたら、ノコギリではみ出している分の木ダボを切り落とします。
ダボの断面と天板が平らになるようにヤスリをかけます。
触った際に木材のトゲが刺さらないよう、角もヤスリをかけておくと安心です。
- 木箱の完成です。
アレンジしやすいシンプルな木箱
木目が温もりのある雰囲気の木箱。横置きのまま本棚やディスプレイ棚にしても良いですし、縦置きにして、お子さんのおもちゃ箱にしたりするのもおすすめです。
お好きな塗料で塗装したり、フックや引き出しをつけたりとアレンジもしやすいので、ぜひDIYの練習がてらいくつか作って、お部屋のインテリアに生かしてくださいね。
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