お祝い事やイベントの贈り物には、手作りのメッセージカードを添えたいけれど、絵心には自信がないし、切り絵やコラージュも難しそう……という方におすすめなのが、シンプルな作り方でも華やかさが増すポップアップカード。
カードを開くとパっと飛び出すポップアップカードは、お祝いやイベントにぴったりです。今回は、贈る相手やさまざまなシーンに対応したポップアップカードの作り方を4つ紹介します。
家にある道具でかんたんに作れる「ポップアップカード」
飛び出す絵本のようなポップアップカードは、クリスマスやお誕生日など、特別な日にぴったりのアイテム。紙とはさみ、のりなどお家にあるもので手軽に作れます。モチーフが飛び出す素敵なポップアップカードを作ってみませんか。
基本のポップアップカードの作り方
まずは基本となるポップアップカードと、プレゼントボックスが飛び出すカードを作ってみましょう。
①基本編:ポップアップカードの作り方
作り方
- お好みの画用紙を用意して、カードを開いたサイズにカットし、真ん中で半分に折ります。
- 折った状態のまま、飛び出させたい部分にハサミで2cmほど切り込みを2本入れます。
切り込みと切り込みの間をさらに折ります。
- 画用紙を90度に開き、先ほど折った部分を写真のように立ち上げます。
- 2で切り込みを入れた部分に、お好みのモチーフ作ってのりで貼りつけ、のりが乾いたら完成です。閉じているときは普通のカードですが、直角に開くとモチーフが立ち上がって見えます。
②応用編:プレゼントボックスが飛び出すカードの作り方
作り方
- 下記の写真の通り、プレゼントボックスのパーツを作ります。画用紙から6×17cm(ボックス前面)1枚、7×5cm(ボックス側面)2枚を切り出します。続いて下の写真の通りに線を引き、折り筋をつけます。 ※数字は側の部分の長さ(cm)、緑の斜線部分はのりしろ(1cm幅)です。
- プレゼントボックスを組み立てます。写真の通り、ボックス前面の5cm部分左右に、ボックス側面ののりしろを重ねて貼ります。
- 左右それぞれの側面を内側へ半分に折ります。
前面も半分に折って上からかぶせ、側面と上面が重なる部分(左右それぞれ1cm幅)を貼り合わせます。
- 箱型に整え、箱の底になる部分ののりしろに両面テープの片面を貼ったら、プレゼントボックスの完成です。
- 「①基本編・ポップアップカードの作り方」と同じ作り方でカード台紙を作ります(切り込みは入れません)。写真では約18cm×26cmの台紙を使いました。箱天面の中心につけた折り筋と、台紙の中心がきちんと重なるように位置を決め、プレゼントボックスの両面テープからはくり紙を剥がして固定します。
- プレゼントボックスを固定したら、台紙がスムーズに閉まるか実際に閉じ開きしながら確認しましょう。
- 台紙を180度開いた時に、プレゼントボックスが飛び出します。
- プレゼントボックスにリボンをつけたり、台紙を可愛くデコレーションしたりして楽しいカードに仕上げましょう。
- カードがしっかり閉じることを確認したら、完成です!台紙の紙を切り抜いたり、色画用紙を貼り付けるなどをしてアレンジし、おしゃれなカードにしましょう。
③応用編:立体的なハートが浮かぶポップアップカード
かわいいハートが立体的に浮かんでくるポップアップカードの作り方をご紹介します。大切な人へのプレゼントやバレンタインのときなどにいかがでしょうか。
■今回つくるポップアップカードについて
所要時間 約30〜50分
完成サイズ:W21.5×H15cm (ハートは約H10cm)
必要な道具と材料
色画用紙は、お好みの色をお使いください。かわいい模様が描かれている画用紙をミックスさせるのも良さそうです。カッターマットは新聞やチラシを重ねたものや、不要な雑誌などでも代用できます。
作り方
ハート型は下絵を半分に折ってから切ると左右対称のきれいな形になります。好みの色の画用紙を組み合わせて、自分だけのかわいいカードに仕上げましょう。
作り方
- 左右対称のハートの下絵を作って、それに合わせて画用紙を切ります。
- 同じサイズでハートを5〜6枚切ります。 全て同じ色でも良いですし、同系色でまとめたり、 全部違う色でカラフルにしてもかわいいです。
- ハートを全て半分に折り、折り目をつけます。
- 重ねる順番を決めます。
- ハートが収まるサイズの台紙を用意して、台紙を半分に折ります。
- 台紙とハートの真ん中の折り目を合わせて、1番下のハートを貼り付けます。
- 2枚目からは、ハートの真ん中にだけのりをつけて貼り付けていきましょう。
- 真ん中にだけのりをつけて、どんどんハートを貼っていきましょう。
- 6枚のハートが貼れたところです。
- カードを一度閉じてから開いてみて、ハートの開き具合を整えます。
- のりが乾いたら完成です。
お好みで周りを飾ってくださいね。
④応用編:文字が飛び出すポップアップカード(型紙付き)
感謝の気持ちを伝えたいときにぴったりなポップアップカードです。画用紙を文字の形に切り抜いて、台紙に貼るだけで作成できます。感謝の気持ちを伝えると同時に、相手を喜ばせたい方は是非作ってみてください。
■今回つくるポップアップカードについて
所要時間 約40分〜1時間半
完成サイズ: 約W15.6×H18cm(文字1行約W12×H3.5cm)
必要な道具と材料
文字の切り抜きはハサミでは難しいので、カッターを用意しておくのがおすすめです。また、カッターを使うときに定規を使用すると、きれいにカットできるだけでなく、ケガの防止にもなります。
作り方
カッターを使用する際は、ケガをしないように細心の注意を払うようにしてください。うまく切れているか確認しながら作業することで、失敗を防げますよ。
作り方
- 下絵を用意します。①②を満たせば手書きでもOKです。
①文字が上下の線に接する②1行目と2行目の文字をくっつけます。
- 下絵の状態で、カードを開いた時にきちんと立ち上がるか確認しておきましょう。
- 下絵よりひとまわり大きい画用紙を用意します。
- カッターマットに画用紙→下絵の順に置いて、周りをマスキングテープで固定します。
- カッターでくり抜きます。
小さい所からくり抜きはじめて、最後に周りを切るとキレイに仕上がります。
カッターは新しい刃を使い、真っ直ぐに紙にあてて切るようにしましょう。
- 文字の中がくり抜けました。
- 画用紙がずれないように気をつけながら、周りも切っていきましょう。
- マスキングテープと下絵をそっと剥がします。
- 文字の上下を谷折り、真ん中を山折りにして文字を起します。繊細なので気をつけて折りましょう。
- 文字を切り抜いた紙より少し大きい台紙を用意して、半分に折ります。
- 文字部分以外にのりを塗って、真ん中の折り目に合わせて貼り付けます。
- 完成です。立ち上がる文字がかっこいいですね。
閉じたり開いたりして、問題ないか確認しましょう。
クラフトパンチなどを使って装飾してもかわいくなりますね。
カットやデコレーションで自由にアレンジして
今回はシンプルかつ作りやすい基本のポップアップカードと、動きがあり楽しいポップアップカードをご紹介しました。
ポップアップカードの仕組みを応用すれば、貼り付けるイラストやデコレーション次第で、さまざまなデザインにアレンジできます。
立体的なハートの形を星にしたり、「THANK YOU」の文字を違う言葉に変えたりと、シーンに合わせて工夫してみてくださいね。
飛び出す・動く仕掛けでサプライズ!
ポップアップカードをさらに賑やかにするために、飛び出す・動く仕掛けを取り入れるのもおすすめです。
今回のテクニックと組み合わせて、あっと驚くポップアップカードに仕上げてはいかがでしょうか。
飛び出すバネの仕掛け
カードを開いたときに、ぴょんっと飛び出す仕掛けです。画用紙を2本にカットしてばね部分を作ります。贈るシーンに合わせて、花や動物、キャラクターなどのイラストを貼り付けてみましょう。
くるくる回転する仕掛け
くるくると回転する楽しい仕掛けもおすすめです。紹介しているレシピでは、コーヒーカップや観覧車などの遊具をイメージしていますが、貼り付けるイラストを変えて色々なアレンジを楽しめます。たとえば、空を飛ぶ鳥や飛行機、時計などの仕掛けも楽しそうです。
引っ張って動く仕掛け
レバーを引っ張ると、仕掛けが上下に動きます。カードを目で見て楽しむだけでなく、手を動かして遊べるのでお子さまへのプレゼントにもぴったり。紹介しているレシピを応用して、ケーキのロウソクや空に浮かぶ虹などのイラストにアレンジするのもおすすめです。
クリスマスには「ツリーが飛び出すカード」を作ろう
こちらの記事で紹介しているのは、もみの木ツリーが飛び出すポップアップカードのレシピ。そのほか「マスキングテープで作るクリスマスカード」や「刺繍のクリスマスカード」など、クリスマスにふさわしいカードの作り方をご紹介しています。レシピを応用すれば、クリスマス以外のシーズンやお祝いにも活躍するテクニックです。
手作りアイテムをワークショップで作ろう!
一人で作るのは難しい……! まずは体験してみたい! と感じたら、Craftieでワークショップを探してみませんか。専門家によるクラフト体験のワークショップが見つけられます。初心者の方、気軽にものづくりにチャレンジしてみたい方にもおすすめです。
まずは気軽に作ってみたい方へ
「材料や道具を買いに行く時間がないかも……」という方は、まずは必要な材料などが入っているキットでチャレンジしてみませんか?ぜひ、お好みのキットを探してみてくださいね。
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