今回は、パーティーに活躍するデコレーションアイテムとしての『ペーパーフラワー』の作り方をご紹介いたします。
ペーパーフラワーとは?
ペーパーフラワーとはその名の通り、紙素材で作ったお花の飾りのことを指します。パーティーの飾り付けの仕上げに壁に大きなペーパーフラワーを飾れば、お部屋を簡単に華やかなパーティーらしく演出することができますよ!
一般的にパーティーのデコレーションアイテムというとガーランドにポンポンなどひもや糸が垂れているアイテムをイメージされるのではないでしょうか。
ひもや糸の固定は適切な接着剤を適量使用しないとアイテムが落ちてきたり、見た目に響いてきたりします。しかしペーパーフラワーならその心配がありません。フラワーの底の部分が壁との接着面になるため、接着材が表面に露出することがないのです。
また、フラワーの大小で強弱をつけることも可能で動きも出しやすいアイテムです。
材料は『クレープ紙』を使います
素材の紙にも様々な種類がありますが、こちらのレシピで使うのは、『クレープ紙』と呼ばれるものです。
クレープペーパーは特別な加工がなされていて伸縮性があり、とてもよく伸びます。和紙のようなしわのある質感で強度があるのが特徴です。
安価で手に入りやすく扱いも簡単なのでハンドメイド初心者の方にもおすすめです。一方で、伸縮性があり様々な表情を付けやすいクレープ紙は、DIY上級者の方々の好奇心も満たしてくれる面白みのある素材でもあります。
ペーパーフラワーの作り方
それでは、早速作ってみましょう!見本ではこちらのピンク色のペーパーフラワーを作ります。
クレープペーパーはよく伸びますが、一方向に向かってシワが入っているので、伸びる方向と伸びない方向があります。伸びる方向をよく確認して切っていく必要があります。
材料(フラワー1つ分)
- クレープペーパー ピンク 縦50cm×横30cm(シングレックスのものを使用しています)
- クレープペーパー グレーとブラック
- ボール紙(厚紙)
- 麻ひも(またはたこ糸)
道具
- はさみ
- 強力両面テープ
作り方
- クレープペーパーの伸びの方向を確認します。花びらの部分となるピンクのクレープペーパーを写真のように置いて左右に伸びることを確認したら、幅30cm程度でカットします。このペーパーの縦幅は50cmなので、カットしたペーパーは50cm × 30cmになります。
- 切り取った縦50cm × 横30cmのペーパーをさらに3つに切り分けます。この時、ざっくりとで構いませんのでサイズを太・中・細になるよう差をつけます。太さに差をつけることで花びらに立体感と動きを出すことが出来ます。この写真では、上から下の順に細くしています。
- ペーパーを太いものから順に重ね、その上にめしべとなるグレーとブラックのクレープペーパーをこのように重ねます。グレーとブラックのめしべは、細いピンクのクレープペーパーと同じ幅、長さは半分程度でカットして中央に置きます。
- めしべ・おしべ部分のペーパーの上下に縦にはさみを入れ、フリンジをつけていきます。紙を端から重ねていってまとめた状態ではさみを入れると一度にフリンジがつくので簡単です。切り込みが深いとゴージャスな感じに、切り込みを浅くするとかわいらしい感じになります。
- 花びら(ピンクのペーパー)部分もそれぞれ上下を丸く花びらのような形にカットします。
- 上の写真のように花びらとおしべ・めしべをすべて置いたら、両サイドから少しずつ紙を重ねていき、中心をひもで縛ります。この時使うひもは麻のひもでもたこ糸でも強度のあるものでしたら何でも結構です。ほどけてこないようにしっかりとかた結びをしてください。
- ひもの結び目を後ろにして花びら部分、花弁部分のペーパーを広げていきます。
- 花びら、おしべ・めしべ部分のペーパーを全体的に手前に立ち上げ、立体感を出します。
- 花びら部分の一番外側を後ろからホチキスでとめて固定します。
- ひもの結び目は花の中に隠すようにします。
- カットしたボール紙など強度のある紙の両サイドに、強力両面テープを貼ります。片面は花の背面に貼り付けます。もう片面は、壁に接着する時に台紙から剥がして利用します。
- 完成です!
壁紙の材料によっては両面テープが壁紙を損ねてしまうこともありますので、よくご確認ください。(場合によってはひっつき虫のような粘着材が合うこともあります。)
アレンジ次第で、甘くもシックにも楽しめるバリエーション
アレンジ次第で、甘くも大人っぽくも仕上げられるのがこのアイテムのいいところです。
*切り方を変えて…
フラワーは花びらを丸く切るとかわいい感じになりますが、シャープに切れば甘さが押さえられて大人っぽい感じに仕上がります。
*カラーの組み合わせを変えて…
色によっても印象がずいぶん変わります。グレーやパープル、ブラウンなどカラーでも甘さを押さえることができますので、実は大人っぽいテイストにも合わせやすいのです。
*量と配置のデザインで…
ブラウンやグレーのアネモネや芍薬を壁に少なめに等間隔に飾ればフレンチシックな印象に。リースのように円形にして飾ったり、額縁のように四角く飾れば壁がフォトブースに早変わりします。
素敵な飾り付けのアイデアとコツ
ペーパーフラワーをまとめてたくさん飾ると壁をお花畑のようにデコレーションできるのでとっても豪華になります!
また、デコレーションする場所は壁だけではありません。小さく作ってカードにデコレーションしたり、プレゼントを入れる紙袋にアレンジしたり、フラワーの底面にグルーガンをつけコサージュピンに接着すればコサージュにもなります。
テクニックいらずで場が華やかになりますので、バースデーパーティーやキッズパーティー、ベビーシャワー、バザーや学校行事の装飾としても応用できます。