手で紙をちぎり、自由にデザインして作るのが楽しいちぎり絵。子供の頃、作ったことがあるという人も多いですよね。そんなちぎり絵、大人になってからも十分楽しめるんですよ。
今回は色々な素材を使った、ちぎり絵の作り方をご紹介します。お好みの紙を準備すれば、ハサミなしで今すぐ楽しめますよ。
ちぎり絵の下絵の選び方
ちぎり絵を作る際には、下絵があると便利です。どんな絵をちぎり絵で描きたいのか、前もって決めておきましょう。
どんな下絵でもちぎり絵に使うことができますが、最初は細かいデザインより、シンプルな下絵の方が作りやすいかもしれません。イメージに応じて、お好きな下絵を準備してください。
和紙を使ったちぎり絵の作り方
柔らかく手で簡単にちぎれる和紙は、ちぎり絵に適した素材です。初めてちぎり絵をする人や、お子様でも簡単にちぎることができるでしょう。ふわふわとした切れ目になるので、優しい印象に仕上がります。
■所要時間:約40分
材料
- 和紙
- 無地のポストカード(厚手のものがおすすめ)
道具
- 鉛筆
- でんぷんのり(なければボンドを水で伸ばしたもの、液体のりでもOK)
- 手拭きタオル
作り方
- 無地のポストカードに、作りたいイラストを薄く下書きします。ポストカードは、厚手のものがおすすめです。薄い紙だと、のりの水分量でシワになりやすいので、厚い紙が適しています。
- 和紙をちぎります。手でちぎると和紙独特のケバケバ感が出て、やわらかい雰囲気になりますよ。
- 下書きに沿って貼りつけていきます。
- 陰影を出す為に、明るくしたい部分に薄いピンクを上から貼りました。他にも、暗くしたい部分は沢山重ねたり、濃い色を上から貼り付けるなどして、立体感を作ってみてください。
- ヘタの部分も同様に貼ります。イチゴの種などの細かい部分は、ハサミでカットして貼り付けてください。
- のりが乾いたら、完成です。
マスキングテープを使ったちぎり絵の作り方
おうちにのりがない、という場合には、マスキングテープでちぎり絵を楽しむこともできますよ。のりを使わないので作業しやすく、いろいろな種類のマスキングテープを用意すれば、とてもカラフルなちぎり絵を作れます。
■所要時間:約50分
材料
- お好みのマスキングテープ
- 無地のポストカード
- 下書き用の紙
道具
- 鉛筆
- ハサミ
- カッター
- カッターマット
作り方
- 大まかなデザインをイメージして、下書き用の紙に下書きします。
- 下書きのイメージに合わせてマスキングテープを貼っていきます。お花の茎部分は1本まっすぐに貼っても良いですが、ちぎって重ね貼り合わせて、色味の変化をつけても面白いですよ。
- マスキングテープを何枚か重ね、カッターでくり抜いても、いろいろな色が出て柄を楽しめます。
- 花びらに見立てて貼っていきます。
- 完成です。
完成した作品は額縁に入れて、インテリアとして楽しんでください。
ちぎり絵を上手に作るコツ
ちぎり絵は、一気に作らず全体のバランスを見ながら作るのが、きれいに仕上げるコツです。最初の方は和紙やマスキングテープを少しずつちぎり、様子を見ながら貼っていきましょう。
また、ちぎり絵ならではの風合いを楽しむためにも、ちぎった場所の繊維や毛羽はそのまま残すのがおすすめ。ハサミや手書きの絵では出せない、柔らかい仕上がりになります。
親子で一緒にちぎり絵を楽しもう
ちぎり絵は、少ない材料ですぐに楽しめるので、休日の趣味はもちろん、親子で挑戦するのもおすすめです。今回は和紙やマスキングテープを使う作り方をご紹介しましたが、おうちにある折り紙でも同じように作ることができますよ。
自由な発想で、オリジナルの絵を作れるちぎり絵には、魅力がたっぷり詰まっています。ぜひ、世界にひとつだけのちぎり絵作品を作ってみてくださいね。