入学・入園、進級に向けて、さまざまなアイテムを新調する時期。巾着状の物入れは、ギュッとひもを引っ張るだけで口を閉じられるので、お子さまにも使いやすくておすすめです。そこで今回は、ミシンで作る体操着入れをご紹介します。これまで使ってきた体操着入れがくたびれてきたな……というときにも、ぜひ作ってみてくださいね。
バッグとしても、リュックとしても使える体操着入れ
アクリルひもの持ち手がついた、手提げとしてもリュックタイプとしても使える体操着入れです。手作りだから、お子さまの体型に合わせて、ひもの長さを変えてぴったりサイズを作れます。裏布を付けているので、丈夫なつくりになっています。
アレンジレシピは、大人も使える背負いなしのシックなデザインにしてみました。ほとんど体操着入れと同じ手順で作れますから、ご自身用や高学年のお子さまにもぴったりです。
できあがりサイズ
縦35cm×横32cm
所要時間
1時間30分ほど(個人差があります)
体操着袋に必要な材料と道具
材料
表生地はオックスやブロードのような、しっかりとした生地をおすすめします。接着芯を貼らなくても型崩れしにくくきれいに仕上がります。裏生地は厚すぎない生地がおすすめです。シーチングやブロードでも薄手のものを選ぶと縫う時に楽になります。
道具
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体操着袋の作り方
それではさっそく、体操着入れを作ってみましょう。
作り方
- 型紙を作ります。
大きめの紙に型紙を書き、型紙通りに紙を切ります。
※型紙注意点
・【 】の寸法通りに生地をカットしてください。
・縫い代込みの型紙です。
・表記のない所の縫い代は1cmです。
・数字の単位は全てcmです。 - 生地を裁断します。
生地の耳と耳を合わせて半分にたたみ、耳に平行になるよう型紙を置き、待ち針でとめます。
柄に上下のある生地を使う場合は、「出来上がりの上部=柄の上」になるように置いて裁断してください。布の端にあるほつれてこない部分を耳といいます。耳と平行になるのが縦になり、縦方向に生地を裁断すると伸びにくく丈夫な仕上がりになります。これを「縦地で裁断する」といいます。バックを作る際は伸びにくいように、できあがりが縦地になるように裁断します。
生地の裁断ができました。
裏布も同様に裁断します。
- アクリルテープ・アクリルひもを、カットします。
まずはアクリルテープ持ち手用を29cm×2本と、ひも通しタブ用6cm×2本にカットします。
次にアクリルひもを1.4m×2本カットします。
バックが完成してからお子様に合わせてカットしても大丈夫です。ただし、入れ口が開けにくくなってしまうので、これ以上は短くはできません。
- 縫い止まりの印を付けます。
表布を中表に合わせて、待ち針でとめて、脇側の入れ口から2cmとその下から2.5cmのところに印をつけておきます。2.5cmは、ひも通し口になりますので、縫いません。
- タブを作り、表布に縫いつけます。
タブ用のアクリルテープを半分に折り、切り口の端から5mmを縫います。
表布の脇、下から2cmの所にタブ付け位置の印をつけます。「わ」を中心側にして、タブを置きます。
切り口の端から5mmを縫います。
ひも通しタブが縫えました。
- 脇と底を縫います。印をつけたひも通し口2.5cmは、縫わずに開けておきます。
表布の脇から1cmで縫い合わせます。ぐるりと底、反対側の脇まで縫います。これで脇と底が縫えました。
裏布も同様にぐるりと底、反対側の脇まで縫います。
裏布は内側に入るので、少し小さく仕立てる必要があるので、端から1.2cmで縫い合わせます。
片方の脇の中心に10cmの返し口を作ります。返し口は縫わずに開けておきます。
1.2cmが分かりにくい場合や、ガイドが無い場合はマスキングテープなどでガイドをつけてみてください。
裏布の脇と底が縫えました。
- 持ち手付け位置に印を付けます。脇を合わせ半分にたたみ入り口の中心に印をつけます。
中心から脇側に5cmづつ印をつけます。
持ち手の端から5mmに印をつけます。
入り口の端から持ち手の端が5mm飛び出るようにして、持ち手を待ち針で止めます。
- 持ち手を表布に縫いつけます。
入り口の生地の端から5 mmを縫います。
- 裏布と表布の入れ口を縫い合わせます。
裏布を表に返します。後でまた裏に戻すので、底の角はきちんと返さなくても良いです。
表布の中に裏布を入れます。
裏布と表布の入れ口の脇を合わせてまち針で止めます。縫い代は左右に開いておきます。
残りの入れ口もすべてまち針で止めます。
入れ口の端から1cmで縫い合わせます。
ひも付け位置の最初と最後は、使うときに外れてしまわないよう、しっかりと返し縫いをします。
入れ口の縫い代を表布側に倒し、アイロンをかけます。できあがった時に、裏布が表側に出てこないようにするため、2mm位多く折るようにしてアイロンをかけます。
縫い代をアイロンで折りました。
- 裏布が飛び出てこないよう、表布と裏布を縫いとめます。
表布と裏布を重ねて、底と脇の縫い目を合わせます。表布が少し浮きますが、そのまま待ち針でとめます。
脇の縫い代の中心を底から10cm縫い合わせます。
- 返し口から表に返します。
中綴じしていると、難しそうに思えますが少しずつ引き出していきましょう。返し終わると、裏布が表になります。
さらに表布が表になるように返します。底の角を目打ちできれいに整えます。
- 入れ口にアイロンをかけて整えます。
裏側から見た時、表布が2~3mm見えている状態になるようアイロンをかけます。
- 入れ口の端から1cmと3.5cmにステッチをかけます。
ガイドに3.5cmの線がなければ、マスキングテープで印をつけてください。
まず、入れ口を待ち針でとめます。
入れ口の端から1cmにステッチをかけます。左右の脇はひも通し口になるので多めに返し縫いをしてください。
次に、入れ口の端から3.5cmにステッチをかけます。左右の脇はひも通し口になるので多めに返し縫いをしてください。
ステッチをかけ終わりました。
- 返し口を始末します。
バックを裏布が表になるように返します。縫い残した10cmの返し口の端を4枚重なるように待ち針でとめて、裏布の脇の端から2~3mmを縫います。表布を縫わないように気をつけてください。
返し口を縫いました。
- 表に返して、ひもを通します。
1本目を左側から、下のタブにも通し、ひもの端を2本一緒に縛ります。
2本目は右側から通し、同じく端を2本一緒に縛ります。
- 完成です。
大人も使えるシックなデザインに
生地を選べば、大人も持てる巾着バッグになります。ひも通しタブの代わりにレザーテープを挟んでさらに大人っぽく、ひもを短くしてすっきりと仕立てました。長さはお好みで変えてください。
材料
- 表生地 88~110cm巾×0.4m
- 裏生地 88~110cm巾×0.4m
- レザーテープ 25mm巾×6cm
- 綿ロープ 直径約7~8mm×1.4m
- ミシン糸 60番※普通地用(今回は赤茶色と生成り色を使用)
道具
メインレシピと同じ道具です。
作り方
メインレシピの工程⑥でひも通し用タブの代わりに6cmのレザーテープを片方だけ挟みます。ひもは70cm×2本にカットして通してください。
お好きな布で用途別に作るのもおすすめ
使いやすいデザインなのでお菓子入れやお出かけバックなど、使い方はいろいろ。コンパクトサイズなので使い勝手がよいのもいいですね。布を変えて作れば、「これは体操着、これはお出かけ用……」とひと目で区別できて便利です。
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