夏休みの工作の定番のひとつ「本棚」。シンプルな本棚も魅力的ですが、既製のトレイを使えば、なにかと便利な引き出しをつけた本棚も簡単に作れます。今回は、1×4(ワンバイフォー)材を使った引き出し付き本棚の作り方をご紹介します。
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夏休みの自由工作は、木工デビューのチャンス
子どもに木工を体験させたいけれど、大人と同じ工具を使うとなると、子どもだけでやらせたり、大勢のグループに少人数の大人で……というのはちょっと不安ですよね。一方、親御さんとお子さんがマンツーマンで取り組める夏休みは、お子さんの木工デビューのまたとないチャンス!自由研究や工作の課題としてはもちろん、木工の楽しさを知るチャンスとして、ぜひ挑戦してみてください。
引き出し付きの本棚の作り方
それではさっそく、引き出し付き本棚を作ってみましょう。
今回は、「1×4(ワンバイフォー)材」と呼ばれる共通サイズ規格の木材をメインで使用しますが、手に入りやすい素材に合わせてサイズを調整してもOK。どう調整すればいいか親子で一緒に考えるのも、良い自由研究になりますよ。
材料
- 木材(1×4材 幅89×高さ1820×厚み19mm)
- 9mm厚ベニヤ(幅600×高さ300×厚み9mm)
- 赤松角材(幅45×高さ900×厚み15mm)
- 木製トレイ 2個(今回は約148×198×35mmのトレイを使用)
- 引き出し用ハンドル(100円ショップやホームセンターなどで購入)
- 釘(長さ25〜30mm)30本ほど
道具
- 木工用ボンド
- 手鋸(自宅で木材をカットする場合)
- 金槌
- 紙ヤスリ
まずは、下準備として木材を下記の通りにカットします。ホームセンターなどでカットしてもらってもよいですし、自分たちで手鋸を使ってカットするのも良い経験になるでしょう。
木材のカット寸法
1×4材のサイズと、トレイのサイズを基準に算出しています。同じサイズの木材がない場合は、作り方を参考にサイズを調整してみてください。
<1×4材>
側板: 高さ230mm × 6枚切り出します
<赤松角材>
引き出し前板: 高さ300mm × 1枚切り出します
<9mm厚ベニヤ>
底板: 300 × 267mm
中板: 300 × 252mm
背板: 30 × 338mm(底板、中板の残材から切り出します)
木材をカットした端には、繊維がギザギザに飛び出したいわゆる「バリ」が残っていますので、紙やすりをかけて滑らかにしましょう。
作り方
- 引き出しを組み立てます。まず、ボンドでトレイ2つの長辺どうしを貼り合わせます。
- 次に、トレイの短辺が2つ連なったところにボンドを塗り、引き出し前板をトレイの下側と揃えて貼り合わせます。引き出し前板とトレイを釘で固定しておくと、より丈夫になります。
- 引き出し前板の中央に、釘などでハンドルを取り付けます。これで、引き出し部分の完成です。
- 棚本体を組み立てます。底板の左右に側板を3枚ずつすき間なく並べます。
- 接着面にボンドをつけてから釘を打ち、固定していきます。
固定されるとこのようになります。
- 底板の上に引き出し部分を置き、引き出しの上に中板を載せます。
- 引き出しと中板がぴったり収まる位置から上に1~2mm余裕を持たせて側板に印をつけます。
- この印を元にして、底板と平行に直線を引き、中板をつける位置の印とします。
- 中板を側板の奥側へ揃えて、ボンドをつけてから釘を打ち固定します。
- 引き出しがスムーズに動くか確認できたら、中板部分の完成です。
- 背板をつけて仕上げます。棚の奥に、側板と側板をつなぐように背板を渡し、ボンドをつけてから釘を打ち固定します。
- 完成!
材料には挙げていませんが、お好きな色を塗ったり、模様を描いたり、ニスを塗ってつやを出したりしても良いですね。
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大きなサイズの本も置けて、使い方のバリエーションも広がる
今回作ったサイズは奥行きがあるので、絵本などの大きな本も置けますし、奥に本を置き、手前にオブジェなどを置いてディスプレイするのもおすすめです。
引き出しがあることで、ハサミやペン、しおり、ブックカバーなど、本と一緒にしまっておきたい文房具類も収納できて便利ですよ。
机上サイズの本棚ですが、木材に厚みがあって本棚自体が頑丈なので、ブックエンド代わりにしたり、間仕切りに使ったりとインテリアに合わせてさまざまに応用できるのがうれしいところ。
ペイントしたり、ハンドルを付け替えればまた違った雰囲気も楽しめます。お子さんと一緒に作るのであれば、木工の楽しさを感じてもらえるよう、自由な発想を活かしてあげてくださいね。
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