DIYをする際におすすめな、文字や絵柄などを転写できるステンシル。オリジナルのステンシルシートを作ることで、家具やアイテムをより自分好みにアレンジできますよ。
この記事では、身近にある材料を使ったステンシルシートの作り方と、簡単にできるステンシルの方法を4選詳しくご紹介していきます。ご紹介するステンシルアイテムのデザインは全てダウンロードできるので、ぜひチェックしてください。
DIYやリメイクに使える「ステンシル」とは?
ステンシルとは、文字や絵柄などをくり抜いたシート(型)に、ペイントしたりスプレーを振りかけたりして転写する技法のことを言います。家具をDIYしたり、小物をリメイクするときに便利で、DIY好きの方ならあらゆる作品にステンシルが活用されているものを既に目にしているかもしれませんね。
それほどステンシルは身近なもので、自分でアレンジすることができるんですよ。ステンシルができるようになると、作れる作品の幅が大きく広がります。
手作りのステンシルシートでデザインも自由自在
ステンシルシートを作るには、に必要なシート(型)を自作するのがおすすめです。市販のものでお好みの文字やデザインがない場合は、オリジナルのシートを作ってみましょう。
文字のサイズやフォントの種類、絵柄なども自由にデザインできるので、自由度が高いのが特徴です。自分でデザインを考えるのは大変、という方は、こちらからデザインをダウンロードすることもできます。
オリジナルのステンシルシートの作り方
それでは、オリジナルステンシルシートの作り方をご紹介します。お好みのデザインで作れますが、迷った場合は添付するデータをダウンロードし、印刷してお使いください。クリアファイルで作れるのでとっても簡単ですよ。
材料
- 下絵(データをダウンロードして印刷orオリジナルの手書きでもOK)
- クリアファイル
道具
- デザインナイフ(カッターでもOK)
- カッターマット
- スティックのり
- 定規
ステンシルシートの作り方
ステンシルシートの制作で使うのは、身近にあるスティックのりやカッターナイフ、そしてクリアファイルです。何色でも良いですが、下絵を写して切り抜くので透明なものをおすすめします。
作り方
- クリアファイルの接着部分を切り、一枚になるように開きます。
- 次に、お好みの下絵を用意します。好きな文字やイラストでもOKです。はじめての人は、太めの切り取りやすいデザインを選びましょう。
※文字の場合、「O」や「A」「B」など、そのまま切り取ると中身がくりぬけてしまうものには、写真のような赤線を引き、抜け落ちないようにしましょう。(添付しているデータは、全て抜け落ち防止の加工をしております。)
- 文字やイラストの部分にのりを塗り、下絵の上にクリアファイルを1枚置いて貼り付けます。
ズレが気になる場合は、さらにホッチキスなどでしっかり固定すると安心です。
- 貼り付けたら、下絵に沿って型を切り抜きます。クリアファイルは滑りやすいので、怪我に気を付けて慎重に切っていきましょう。
カーブなどは刃を動かすよりも、シートを回しな がら切るとやりやすいですよ。
- 全て切り抜けたら、下絵とシートをそっと剥がします。
- これで、ステンシルシートの完成です。
お好みの方法で挑戦。ステンシルのやり方4選
ステンシルシートを作ったら、お好みの塗料でステンシルを楽しんでみましょう。この記事ではアクリル絵の具、チョーク、スタンプインク、スプレー4つのステンシル方法をそれぞれご紹介します。
塗料によってニュアンスの変化を楽しめるだけでなく、筆やスポンジ、ティッシュなどで色を塗り、お好みの風合いに仕上げることも可能です。
1. アクリル絵の具×トートバッグの柔らかいステンシル
まずはアクリル絵具と筆を使ったステンシル方法を解説します。文字のフォントやデザインをはっきり転写したい場合におすすめです。今回は、無地のトートバッグに転写していきます。
材料
- トートバッグ
- 新聞チラシまたはクッキングシート
- ステンシルシート
- マスキングテープ
- 牛乳パック(パレット代わり)
- スポンジ
- アクリル絵の具
ステンシルの方法
- まずはじめに、絵の具が裏側に染みないよう、トートバッグの中に用意した新聞、またはチラシを入れます。
- 次に、ステンシルしたい場所に、ステンシルシートをマスキングテープで固定します。周りへはみ出ないよう、多めに養生しましょう。
- 牛乳パックを開き、お好きな絵の具を乗せます。色がぼんやり馴染むまでスポンジでぽんぽんと叩きます。
※アクリル絵の具は時間が経つとカチカチに固まってしまいパレットの汚れが落ちなくなるので、牛乳パックを活用して使い捨てにするのがおすすめです。 - スポンジに色が馴染んだら、トートバッグに色を乗せていきます。はじめは薄付きくらいで、徐々に色を重ねていきましょう。
- 何色か同時に使いたい場合は、塗りたくない場所にマスキングテープを貼りながら行います。
- ある程度乾いたら、先程のマスキングテープを貼り、はみ出したくない部分に再度マスキングテープを貼り、別の色を乗せていきます。
- 2色になりました。ポイントごとに色を変えてみても、かわいく仕上がりますね。
- 全てステンシルできたら、ステンシルシートをゆっくりはがします。
- 完成です。スポンジで少しずつ色を重ねていくことで、やわらかい雰囲気に仕上がりました。
布用スタンプを使うと、より手軽で簡単にできますよ。単色でも、シンプルな雰囲気で素敵に仕上がります。
2. 白チョーク×黒板の手書き風ステンシル
ステンシルと言えば絵具やペンキを使うイメージかもしれませんが、チョークを使った手書き風アートも可能です。色の濃い木材に白のチョークを載せれば文字や絵が際立ち、反対に薄い色の木材に濃い色のチョークで文字を書けばシックな印象になります。
ステンシルの方法
- 黒板にステンシルシートを固定して、チョークで塗りつぶして行きます。細かい部分はチョークの粉を手で押して色を乗せてもやりやすいですよ。
- はみ出した粉をそっとティッシュなどで拭いて、完成です。ウェルカムボード風なインテリアを楽しめそうですね。
3. 木板×スタンプインクのヴィンテージ風ステンシル
木板にスタンプインクを使うステンシルの方法もおすすめです。あえてかすれたような風合いにすることで、ヴィンテージ感を演出できるのが特徴。スタンプインクでのステンシルは、木材やクラフト紙等に適しています。
材料
- 木板(カッティングボード)
- スタンプインク
- マスキングテープ
- ステンシルシート
ステンシルの方法
- まず、木板にステンシルシートをマスキングテープを固定します。
- スタンプインクを使いポンポンと優しく色付けします。擦ったりせず、真上から徐々に色を重ねていきましょう。
- ある程度乾いたら、ステンシルシートをゆっくり剥がします。シートについたスタンプインクはなかなか乾かないので、他の部分に色移りしないよう気を付けながら、剥がしていきましょう。
- 完成です。ナチュラルなキッチンインテリアに最適ですね。
4. スプレー×ステンレスのクールなステンシル
スプレーでのステンシルは、アルミやステンレスにも施せるため、DIYの幅が一気に広がります。手作り感のあるぼやけた転写で、クールなカッコいい仕上がりになります。缶を使ったリメイクや、木材、コンクリートなどにも適していますよ。
材料
- 缶系(今回は、外物置)
- スプレー(使用用途に合ったものwp選んでください)
- マスキングテープ
- 新聞またはチラシ
- ステンシルシート
ステンシルの方法
- ステンシルしたい場所に、ステンシルシートを貼ります。その周りを新聞やチラシで養生しましょう。スプレーは広範囲に色が飛び散るので、大きめに養生するのが良いです。
- 養生ができたら、30cmほど距離を置き、スプレーを吹きかけます。一気に色を付けようと近づけすぎると、液垂れするので注意してください。
- 完全に乾く前に養生をはがして、完成です。文字の縁がぼやけた感じが男前で、スプレーならではのクールな仕上がりになります。
ステンシルで自分だけのアイテムを作ろう
ステンシルシートを使えば、ご紹介したように色々なアイテムのDIYやリメイクを楽しめます。お好みのバッグやポーチ、インテリアアイテムなどへ自由にペイントできるのがステンシルの良いところ。大胆に大きな文字や絵柄を付けて自分好みの作品に仕上げるのも良いですし、ワンポイントとして小さなステンシルを作るのも楽しいですね。ぜひステンシルに挑戦して、新しい作品作りを楽しんでみましょう。