カリグラフィーとは、文字を美しく見せる手法です。金属のペン先(ニブ)にインクを付けて書くスタイルで、アンティークな雰囲気をイメージさせるおしゃれ文字をかくことができます。それでは早速練習をしてみましょう!
カリグラフィーとモダンカリグラフィーの違いとは?
一般的に「カリグラフィー」と言うと、規則正しくきれいに文字が並んだクラッシクなスタイルでカッパープレイトと呼ばれる書体が有名です。一方、「モダンカリグラフィー」は時代を経て文字に可愛らしさが加わり、ヨーロッパのウェディングでは大活躍の書体。最近では日本のウェディングでもウェディングでウエルカムボードや席札、招待状の宛名書きに使われて人気です。
モダンカリグラフィーについて
自由でのびやな、ポップで遊び心あるモアンカリグラフィーの書体はいろんな場面で生かされています。今回は、モダンカリグラフィーでthank you を書いてみましょう!
所要時間
1時間半〜2時間
できあがりサイズ
ハガキサイズ 14,8cm×10cm
モダンカリグラフィーで使う道具や材料
モダンカリグラフィーで使うペンについて
ペンの種類
ペン(ペンホルダー)は2種類あります。
- ストレートホルダー・・・傾斜のない文字に書きやすい。
- オブリークホルダー・・・ペン先が斜めに向いているので書きやすい。
どちらを使うかは、それぞれの好みによりますので両方試し見るとよいと思います。ストレートホルダーは手に入りやすいので今回はストレートホルダーを使います。
ペン先はニブと言います。比較的よく使われる3種類のニブを紹介します。今回はニッコーGを使います。
- ニッコーG・・・ 比較的硬い。細い繊細な線が書けます。
- ブルーパンプキン・・・ 柔らかめ。とても扱いやすいが、反面細い線には不向き。
- ハント・・・ 柔らかいく細い線も太い線も書けますが、力の入れすぎに注意。
モダンカリグラフィーで使うインクについて
インクの種類
インクの種類は2種類あります。
- ブラック
ブラックのインクはアメリカ製のヒンギスが有名です。私は普段墨汁を使用しています。
- カラーインクがあります。
カラーインクはキラキラするメタリックなもの、耐水性に優れていて色の発色がよいドクターマーチンやジラーがよく使われています。最近は日本製の万年筆のインクも人気で、日本らしい色彩豊かなインクがたくさんあります。
他にも、用途によって水彩絵の具を使うこともあります。メタリックカラーがきれいに出るフィンテックは、水をたっぷり含ませた筆で溶き、その筆を裏側のペン先にたっぷり付けて書きます。絵具も同じ要領です。
ペンに慣れる練習をしましょう
練習方法
- ペン(ペンホルダー)にペン先(ニブ)を差し込みましょう。
ニブの真ん中に穴が開いてます。この穴をヴェントと言います。インクはここまで付けてください。ヴェントに溜まったインクで書くことができます。
書くポイントは、筆圧をかけると太い線、力を抜いて普通に書くと細い線が書けます。この強弱の差で書かれた文字にカリグラフィーの魅力があるんです。 - 書く前にお手本をプリントアウトしましょう
- それでは書いてみましょう。
プリントアウトしたお手本の上にトレーシングペーパーを置いてなぞる練習をします。下敷きがあれば使ってください。紙は右斜め上に傾けると書きやすく、書く時は斜線を目安にします。あくまでも目安なので規則正しく書かなければ、と思う必要はありませんよ。リラックスしながら楽しく書いてみましょう。
まず最初に上から下に書くダウンストロークの練習。筆圧をかけてしたに向かって太い線を書きます。
次に力を抜いて軽く上から下へ細いダウンストローク。
次に下から上に書くアップストロークの練習です。力を抜いて、ペン先は書く方向に向けて優しく上に向かって書いてみましょう。
力を入れたりペン先の向きが違うと、紙に引っかかって上手に書けないので注意して下さい。
ペンに慣れる練習が足りないと思ったらコピー用紙でも大丈夫なので練習してみてください。
モダンカリグラフィーでフレーズを書く練習
ペンに慣れる練習が終わったらいよいよフレーズの練習です。今回は「 Thank You 」を書きます。
作り方
- ローマ字には数字で書き順、矢印で書く方向を示してありますのでその通りに書いてみてください。
ダウンストロークは筆圧をかけて、アップストロークは力を抜いて。練習が足りない場合はコピー用紙に練習してみましょう。
- 一通り練習が終わったら次はカードに書いていきます。
必ず、鉛筆で下書きをします。真っ直ぐ書けるようにアンダーラインを引いてから書いてみましょう。
インクを付けて清書します。緊張すると思いますが丁寧に書いてみましょう。インクが乾いたら消しゴムできれいに決して完成です!
ニブはきれいに水で洗って保存してください。
空いたスペースにメッセージを入れると相手に気持ちが伝わりますね。このままでも、封筒に入れて郵送してもよいと思います。
暮らしの中でカリグラフィーを楽しみましょう
お気に入りのノートにお洒落文字を使って。特別な時のカードには、カラーのインクで書いてみる。カードにシーリングスタンプやイラストを装飾するとスペシャル感がでて素敵な作品に仕上がりになります。スキマ時間に練習すれば、写経のように気持ちが落ち着きます。上手に書けるようになるには丁寧な練習の積み重ねが必要です。自分の字を探す旅にでかけましょう。