カリグラフィーとは、文字を美しく見せる手法です。金属のペン先(ニブ)にインクを付けて書くスタイルで、アンティークな雰囲気をイメージさせる、おしゃれな文字を書くことができます。大人の習い事としても人気が集まっており、メッセージカードやプレゼントの包装紙に書くとより華やかになりますよ。この記事では、カリグラフィーで必要な道具、初心者の方でも挑戦しやすい書き方や練習方法についてご紹介していきます。
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カリグラフィーとは?

Craftie
ギリシャ語で「美しい文字」を意味するカリグラフィー。西洋の書道とも言われ、その歴史は2000年以上前の古代ローマ時代までさかのぼります。
ウエディングシーンなどで見かける事の多いカリグラフィーは、ちょっとしたメッセージカードや包装紙はもちろん、コースターやお皿などにも書くことができますよ。オリジナルのポストカードやリースを作って飾ると、ちょっとしたお部屋のインテリアとしても楽しめるでしょう。
カリグラフィーとモダンカリグラフィーの違いとは?
古典的な「カリグラフィー」は、一般的につけペンを使い、カッパープレイト体(傾斜のある華奢でエレガントな書体)をはじめとした独特の書体を、文字の大きさや曲線などのルールに沿って規則正しくきれいに書くクラッシクなスタイルです。
一方、近年大人の習い事として人気が集まっているのが「モダンカリグラフィー」です。下から上に引く線は細く、上から下に引く線は太く、など基本ルールはあるものの、カリグラフィーに比べるとカジュアルなのが特徴。筆ペンで書いたり、形や曲線などデザインの自由度が高く、かわいらしい雰囲気や大人っぽい雰囲気など、書く人の個性が出るのも魅力です。
モダンカリグラフィーについて
自由でのびやな、ポップで遊び心あるモアンカリグラフィーの書体はいろんな場面で生かされています。今回は、モダンカリグラフィーでthank you を書いてみましょう!
所要時間
1時間半〜2時間
できあがりサイズ
ハガキサイズ 14,8cm×10cm
モダンカリグラフィーで使う道具や材料
カリグラフィーで使うペンについて
ペンの種類
カリグラフィーで使うペン(ペンホルダー)は2種類あります。
- ストレートホルダー・・・イタリック・ゴシック体など傾斜のない文字が書きやすいです。紙を斜めにすることでカッパープレイト体にも使用できます。
- オブリークホルダー・・・ペン先が斜めに向いているので書きやすい。
どちらを使うかは、それぞれの好みによりますので両方試してみるとよいでしょう。今回は初心者におすすめなストレートホルダーを使います。
ペン先はニブと言います。複数のサイズがあるため、書きたい文字の形とサイズに合わせて選びましょう。以下ではカッパープレイト体で比較的よく使われる『ポインテッドペン』という、先のとがった3種類のニブを紹介します。今回はニッコーGを使います。
- ニッコーG・・・ 比較的硬い。細い繊細な線が書けます。
- ブルーパンプキン・・・ 柔らかめ。とても扱いやすいが、反面細い線には不向き。
- ハント・・・ 柔らかいく細い線も太い線も書けますが、力の入れすぎに注意。
カリグラフィーで使うペンの選び方
ニブと呼ばれるペン先は消耗品となりますので、実際に手に取ってお好みのものを探してみましょう。
カリグラフィーの書体にはさまざまなものがあります。イタリック・ゴシック体には先が平らなスクエアタイプの『スピードボールC2』がおすすめ。入手しやすく、初心者の方にも扱いやすいです。
カッパープレイト体にはマンガやコミックで使用する『Gペン』がおすすめです。文具店や画材屋のマンガ用品売り場で販売されていることもあります。筆圧によって使いやすさも変わってくるため、こちらも実際に使って試してみましょう。
モダンカリグラフィーの場合はつけペンはもちろん、筆ペンやマーカーペン、パラレルペンなども筆圧で強弱をつけることができておすすめです。ニブやホルダーは文具店や通販で気軽に購入できますよ。
モダンカリグラフィーで使うインクについて
インクの種類
カリグラフィーで使うインクの種類は2種類あります。
- ブラックインク
ブラックのインクはアメリカ製のヒギンズが有名です。その他万年筆で有名なパイロットの証券用インキも伸びがよく、速乾性もあって人気です。私は普段墨汁を使用しています。
- カラーインクがあります。
カラーインクはキラキラするメタリックなもの、耐水性に優れていて色の発色がよいドクターマーチンやジラーがよく使われています。最近は日本製の万年筆のインクや落ち着いた色調のアートカラーも人気で、日本らしい色彩豊かなインクがたくさんあります。
他にも、用途によって水彩絵の具を使うこともあります。メタリックカラーがきれいに出るフィンテックは、水をたっぷり含ませた筆で溶き、その筆を裏側のペン先にたっぷり付けて書きます。絵具も同じ要領です。
カリグラフィーで使うインクの選び方
ブラックインク、カラーインク共にさまざまな種類がありますが、はじめは水性の染料で小さめのサイズを購入するのが良いでしょう。耐水性のあるタイプはペン先がつまることがあるため、避けた方が無難です。
少し慣れてきたら、顔料系に多い耐光性があるインクも劣化しにくく、作品が長期間きれいに保てるのでおすすめです。また、入れ物はなるべく広口のガラス瓶の方が安定感があって使いやすいです。ペンと同じように、こちらも文具店や通販で気軽に購入できますよ
モダンカリグラフィーに挑戦。ペンに慣れる練習から
道具が揃ったら、まずはカリグラフィーの中でも初心者が始めやすい、モダンカリグラフィーに挑戦しましょう。
練習方法
- ペン(ペンホルダー)にペン先(ニブ)を差し込みましょう。
ニブの真ん中に穴が開いてます。この穴をヴェントと言います。インクはここまで付けてください。ヴェントに溜まったインクで書くことができます。
書くポイントは、筆圧をかけると太い線、力を抜いて普通に書くと細い線が書けます。この強弱の差で書かれた文字にカリグラフィーの魅力があるんです。 - 書く前にお手本をプリントアウトしましょう
- それでは書いてみましょう。
プリントアウトしたお手本の上にトレーシングペーパーを置いてなぞる練習をします。下敷きがあれば使ってください。紙は右斜め上に傾けると書きやすく、書く時は斜線を目安にします。あくまでも目安なので規則正しく書かなければ、と思う必要はありませんよ。リラックスしながら楽しく書いてみましょう。
まず最初に上から下に書くダウンストロークの練習。筆圧をかけてしたに向かって太い線を書きます。
次に力を抜いて軽く上から下へ細いダウンストローク。
次に下から上に書くアップストロークの練習です。力を抜いて、ペン先は書く方向に向けて優しく上に向かって書いてみましょう。
力を入れたりペン先の向きが違うと、紙に引っかかって上手に書けないので注意して下さい。
ペンに慣れる練習が足りないと思ったらコピー用紙でも大丈夫なので練習してみてください。
モダンカリグラフィーでフレーズを書く練習
ペンに慣れる練習が終わったらいよいよフレーズの練習です。今回は「 Thank You 」を書きます。
作り方
- ローマ字には数字で書き順、矢印で書く方向を示してありますのでその通りに書いてみてください。
ダウンストロークは筆圧をかけて、アップストロークは力を抜いて。練習が足りない場合はコピー用紙に練習してみましょう。
- 一通り練習が終わったら次はカードに書いていきます。
必ず、鉛筆で下書きをします。真っ直ぐ書けるようにアンダーラインを引いてから書いてみましょう。
インクを付けて清書します。緊張すると思いますが丁寧に書いてみましょう。インクが乾いたら消しゴムできれいに決して完成です!
ニブはきれいに水で洗って保存してください。
空いたスペースにメッセージを入れると相手に気持ちが伝わりますね。このままでも、封筒に入れて郵送してもよいと思います。
スターターキットでカリグラフィーを始めよう
Craftie Homeでは、カリグラフィー初心者の方に向けたスターターキットを販売中。必要な道具はもちろん、キットに含まれる動画レシピではペンの持ち方から文字の書き方まで詳しく解説しており、カリグラフィーの基本をじっくり学ぶことができます。
下書き付きのポストカードやアートペーパーなどもあるので、練習だけでなく、おうちに届いたらすぐに素敵な作品を作れる初心者に嬉しいキットです。初めてカリグラフィーに挑戦するという方にも安心の内容になっています。
ハンドレタリングから挑戦するのもおすすめ
カリグラフィーの一種である、ハンドレタリングから挑戦するのもおすすめです。ペンでデザイン文字を書く気軽さが人気を集めています。より自由なデザインを楽しめるので、初心者の方でも気軽に始められますよ。
カリグラフィー教室でステップアップ
本や動画サイトなどを見ながら独学で楽しむこともできるカリグラフィーですが、教室やワークショップにも参加してみましょう。筆圧やペン先の角度などちょっとしたコツを教えてもらえたり、飾り方のヒントなども得られるので、ステップアップにつながりますよ。
季節に合わせたインテリアやカード作りの講座など、Crafitieでも初心者の方からご参加頂けるさまざまなワークショップが開催されています。(※不定期開催)
基本ストロークから教えてもらえる講座もありますので、初めての方でも気軽に参加できます。こちらからぜひ気になるワークショップを探してみてください!
ゴールドインクとミモザのカリグラフィーキットもおすすめ
Craftie Homeのカリグラフィーキットの基本セットをお持ちの方向けの、「ゴールドインクとミモザのカリグラフィーキット」もおすすめです。書いた文字がワンランクアップするゴールドインクと、カリグラフィーと相性抜群のミモザをお届け。より特別感のあるカリグラフィーをたっぷり楽しめる内容になっています。
暮らしの中でカリグラフィーを楽しみましょう
お気に入りのノートにお洒落な文字を使って、特別な時のカードには、カラーのインクで書いてみる。カードにシーリングスタンプやイラストを装飾するとスペシャル感がでて素敵な作品に仕上がりになります。スキマ時間に練習すれば、写経のように気持ちが落ち着きます。上手に書けるようになるには丁寧な練習の積み重ねが必要です。自分の字を探す旅にでかけましょう。