結婚式やお祝い事など、フォーマルシーンで使われることが多い袱紗。大人のマナーアイテムとして必ず一つは揃えておきたい必需品です。
今回ご紹介するのはカルトナージュでつくる袱紗ケース。フォーマルシーンでも日常でも活躍する新しい使い方と手作りアイデアをご紹介します。
アレンジ自在のクラフト『カルトナージュ』
カルトナージュとは、厚紙を組立て布や装飾紙で美しく仕上げるフランス生まれの伝統工芸です。選ぶ生地や装飾の組み合わせによってアレンジ幅が広く、本当にお気に入りのインテリア小物が作れるハンドメイドとして近年人気が高まっています。
伝統工芸とはいっても、専用の道具や高価な道具などは一切使わず自宅にある道具でもすぐに始められるというのも人気の秘密です。
これだけは知っておきたい、袱紗の正しい使い方
袱紗は元々、のし袋や進物など大切なものに掛ける風呂敷(布)のことを指していました。それが、現代では御祝儀や御香典をお贈りする際に袋を汚さず綺麗な状態でお渡しできるようにとの心遣いの目的で使われることが多く、フォーマルなシーンでは必須のアイテムとなっています。
フォーマルなシーンでよく見かける袱紗には、使う時の注意点として知っておきたいマナーがあります。それは、慶事と弔事では使い方に違いがあるということ。慶事用では右開き右手お渡し、弔辞用では左開き左手お渡しなど、その包み方やお渡し時の作法にまで違いがあるのです。
袱紗を使うときは、きちんとしたマナーを身につけていなければ急な場面であたふたしてしまい、当日に恥ずかしい思いをした!ということもないとは限りません。
カルトナージュで作るハンドメイド『袱紗ケース』
本来の袱紗は、風呂敷やハンカチのような1枚布の形です。ですが、カルトナージュでつくる場合は、スムーズな出し入れと作法もスマートに見えるよう使い勝手を考慮したケース型が主流です。呼び名も、カルトナージュ愛好家の中では『袱紗ケース』『袱紗フォルダー』など呼ばれ親しまれています。
また、袱紗ケースであれば、本来の一枚布の袱紗のような難しい使い方や包み方などが一切ないので、どんなシーンでも慌てずスマートな対応が出来るでしょう。
作り方も簡単!カルトナージュ初心者でも作品作りを楽しめる
スマートに持てる袱紗ケースは、ひとつは持っておきたいアイテムです。その作り方は、切る・塗る・貼るといった工作さながらの工程なのでカルトナージュ初心者でも楽しんで作品作りに没頭できるはずです。
必要な材料は、100円ショップで入手できるものばかり。カルトナージュには欠かせない厚紙は、購入しなくてもお菓子の菓子の空き箱を利用するという方法もありますよ。
道具は、木工用ボンド・刷毛・定規・ハサミなど自宅にありそうなものばかりです。
また、最近ではカルトナージュ専門サイトやハンドメイド通販サイトなどで専用のキットも販売されているので、カルトナージュを知らなかったという人でもすぐに始められる機会が増えています。
フォーマルシーン以外に、チケットや領収書ケースとしての便利な使い方
カルトナージュでつくる袱紗ケースは、実は日常でも活躍する意外で便利な使い方があるんです。
それは、持ち歩きに便利な整理整頓アイテムとしての使い方です。
バッグの中にそのまま入れておくとシワになりそうな、チケットや領収証、案内用のハガキやお月謝袋など、すぐに型崩れしやすいものってありますよね。それらを袱紗ケースに入れてまとめておけば、大切に保管しつつバックの中も整理できてしまいます。
これひとつで、フォーマルシーンとデイリーシーンの2つの使い方ができるので嬉しいアイテムですね。
使うシーンに合わせた生地選びや作り方のアイデア
袱紗ケースを作る際には、生地や装飾にこだわってオリジナルのケースを完成させましょう。
艶感のある布で仕上げるとあっという間にフォーマルシーンで活躍する袱紗ケースに。色味は、ホワイトやベージュなどの淡いトーンを選び、レースやビジューなどの装飾を加えて華やかさをプラスしてみましょう。
逆に、色味を抑えたモノトーンやダークトーンで仕上げると、弔辞用としてお使いいただける袱紗ケースに。いつ使うか分からないからこそ、ひとつは持っておきたい大人のアイテムです。装飾は、落ち着いた色味のタッセルや生地と同色のレースなど、ポイントとして取り入れるのがおすすめです。
カジュアルなシーンで使う際には、デザインもサイズも自由なアレンジを楽しんでください。生地も装飾もお気に入りを見つけて、自分好みの袱紗ケースに仕上げましょう。
「なかなかお店に材料を買いに行く時間が取れない・・」という方は、カルトナージュの制作キットを見つけみませんか?基本的な材料や道具がセットになっているものが多いで、初心者さんや忙しい方におすすめです。
カルトナージュ初心者でも始めやすく、色んなシーンで活躍する袱紗ケース作りに、あなたもぜひチャレンジしてみてくださいね。「作ってみたいけど材料集めが大変そう」と思われる方は、手ぶらでレッスンが楽しめるカルトナージュ教室へ足を運んでみてください。
カルトナージュのバッグのレシピはこちら
パーティーやお出かけにぴったりなクラッチバッグも、カルトナージュでおしゃれに手作りすることができます。
こちらの記事でレシピを紹介していますので、是非チェックしてくださいね。