折り方のバリエーションがとても豊富な折り紙。日本では古くから親しまれており、海外では「origami」とそのまま英単語にも使われているほどです。
そんな折り紙を使って立体的な作品にチャレンジしてみませんか?手順が多く感じますが、ゆっくり折り進めていくと意外と簡単に作れますよ。この記事では、立体くす玉の作り方、2種類の立体お花の作り方、さらにとっても華やかなお花のくす玉の作り方をご紹介します。
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折り紙の立体くす玉の作り方
立体的なくす玉の折り紙の折り方をご紹介します。折り紙はどんなサイズでも作れますが、小さいサイズだと細かい部分が折りにくくなるので、15cm角の折り紙から挑戦してみるのがおすすめです。
■今回作るくす玉について
完成サイズ:15cm角折り紙4等分→約6×6×6cm 15cm角折り紙そのまま→約12×12×12cm
所要時間 :約30~50分
作り方
- 折り紙1枚を4等分にします。
- 同じものを、全部で12枚用意します。
- 折り紙1枚を、半分に折ります。折り目をつけるので、しっかり折りましょう。
- さらにもう半分に折ります。
- 広げます。
- 対角線上にある2カ所の角を、折り筋に合わせて三角に折ります。
- いちばん上の折り筋に合わせて、下向きに折ります。
- 右上の角を、いちばん下の折り筋に合わせて折ります。
- さらに、下の辺を、上の折り筋に合わせて折ります。
- 右下の角を、写真のように折って、折り筋をつけます。
- 下の角を、写真のように上の中に入れ込みます。
- 入れ込みました。
- 裏返して、赤い点線で折りましょう。
- 折れました。
- さらに、中心の斜め線のところで折ります。
- これで、1つのパーツの完成です。
- 残りの11枚も同じように折り、全部で12個のパーツを作ります。
- パーツを組み立てていきます。2個のパーツを写真のように並べて、すき間に差し込みます。
- もう1パーツ(みどり色)を写真のように並べて、すき間に差し込みます。
- 赤丸の角(青色)を、矢印のすき間(みどり色)に向かって差し込みます。
- このように差し込みます。
- これで、3個のパーツを使い立体の三角ブロックができました。
- 手順18〜22と同じようにして、全部で4個の三角ブロックを作ります。
- 続いて、三角ブロックを組み立てていきます。写真のようにブロックを2つ並べて、下側のみどり色の端を、青色のすき間に差し込みます。
- 続いて、赤丸の角(みどり色)を、矢印のすき間(青色)に向かって差し込みます。
- このように差し込みます。
- 手順26で作れたものの隣に、もう1つの三角ブロックを並べ、 赤丸の角を矢印のすき間に向かって差し込みます。
- 残りの1つの三角ブロックを、隣同士のすき間に差し込みながら、被せるようにしてくす玉の形にします。
- 全てのすき間を差し込めたら、くす玉の完成です。
- 一般的な15cm角の折り紙4等分だと、コロンとかわいい手のひらサイズに仕上がります。
- 15cm角の折り紙を切らずにそのままのサイズで12枚使うと、白色のくす玉のようなサイズに仕上がります。 折り紙の大きさや、色の組み合わせ、柄によって、雰囲気が変わるのが楽しいですね。
折り紙で使る立体お花の作り方
続いて、かわいらしい立体のお花をご紹介します。今回のレシピでは、マーブル模様の折り紙を使い、ポップなイメージに仕上げました。
■今回作るお花について
完成サイズ:約4cm
所要時間 :40分ほど
折り方
- 折り紙を4等分にカットします。今回は、こちらの小さくカットした四角を5枚使ってお花を作ります。
- 三角になるように半分に折ります。
- 続いて、両端を三角のてっぺんにくるように折ります。
- 袋になっている所に指を入れて開き、写真のように潰します。
- 両端のとんがっている角を、写真のように手前に折ります。
- 続いて、両端を内側に向かって折ります。
- 両端を合わせるようにして、写真のような形でボンドで留めます。指で押さえている部分(内側)にボンドをつけると良いですよ。丸まっている部分は折らずに、ボンドもつけないようにしましょう。ボンドが乾く まで、クリップ又は洗濯バサミで固定しておきましょう。
内側はこのような形になっています。
- 尖っている所をハサミでカットします。カットした部分が、花びらの形になります。(この時、ハサミでカットせずに作ってもOKです。完成写真は手順11の写真でご確認ください)これで1パーツができました。このパーツを全部で5個作ります。
- パーツができたら、お花の形に組み立てます。今回はお花1個で5パーツ使います。
- パーツの接着面にボンドを塗り、5パーツをつなげていきます。
しっかり乾かしましょう。
- ボンドが乾いたら完成です。手順8で角を切りましたが、角を切らないと右の形になります。切った方はコロンと丸く見えて、違った印象になりますね。お好みの方で調整してください。
お花のくす玉の作り方
先ほど作ったお花を組み合わせて、立体的なくす玉を作ることもできます。普通のくす玉よりも、華やかで豪華な印象です。パーツをたくさん作る必要がありますが、とっても素敵なのでプレゼントなどにもおすすめです。
■今回作るお花のくす玉について
完成サイズ:約直径10cm
所要時間 :3時間~4時間ほど
折り方
- 先ほどのお花を、全部で12個作ります。
- お花を組み立てます。まずは半分の6個で半球を作ります。
- お花同士をボンドでつなげて、お花5個で円を作りましょう。
- 6個目を上に乗せてくっつけます。
- 6個つなげた半球が2個できました。
- 半球同士をくっつけます。
- ボンドが乾いたら完成です。コロコロした形がとてもかわいいです。 パーツの数は多いですが、1パーツの作り方は簡単なので、ぜひチャレンジしてみてください。
折り紙の立体お花の作り方②
先ほどとは異なるデザインの、立体のお花の折り方です。折る工程で折り目をきれいにつけることを意識すると、仕上がりの完成度がぐっと高まります。お花を集めてブーケにするのもかわいいですよ。
■今回作る立体のお花について
完成サイズ:約11×11cm
所要時間:20~40分ほど
作り方
- 折り紙を1枚用意します。
- 裏面(白)が表になるよう、三角に折ります。さらに半分に折ります。
- 上側の1枚を立ち上げて、袋になっている所に指を入れて開き、潰します。
- 反対側も同じように開いて潰します。このように、ひし形になればOKです。
- 開いている方を上にして、片端を中心線に合わせて、折り目をつけます。
- 折り目に沿って開き、三角になるように潰します。
- 他の面も同じようにめくり、開いて潰し、写真のような状態にします。
- 上側の1枚を、手前に折ります。
- 他の面に変えながら、同じように上側の1枚だけを手前に折っていきます。全て折ると、写真のような形になります。
- 下向きの三角の頂点と、下の角が合うように、下側を上に折ります。しっかりと折り目をつけましょう。
- 手順10までおったら、四隅の角だけ三角に折った状態のまま、開きます。開いてこのような形になっていればOKです。真ん中に八角形の折り目ができています。
- 真ん中の八角形の折り目をしっかりとつけて、中心が凹むように折り畳んでいきます。
このように、中心を凹ませて、星のような形に整えます。
- 写真のような形になるよう、平面まで畳ます。
- 畳んだら、上から1.5cmくらいの所で折ります。真ん中部分に三角ができるよう潰し折ります。
- 左右同じようにして、写真のような形にします。
- 上から下へめくり、他の面も手順14〜15と同じように、潰し折ります。
- 全ての面を潰し折りました。写真のような形になればOKです。
- 赤い点線の所を、谷折りになるよう折り目をつけます。
- ここまで折れたら、手順13の形にゆっくりと戻して、上の両端をハサミで小さくカットします。
- カットした端と中心を結ぶラインで折ります。右端だけを折りましょう。厚みがあるので少し固いです。
- ひっくり返して、同じように右側を折ります。
- 手順20、21の折り目はそのままで、渦巻のように開いていきます。
- 先ほどの渦巻きを下にして、徐々に花びらのように開いていきます。一度に開くと難しいので、折り目をしっかりつけながら、少しずつ開いていきましょう。
- 開ききったら完成です。真ん中をカラーペンで色付けすると、よりきれいですよ。
パーティーの装飾や、たくさん作って花束にしてもかわいいですね。
立体折り紙をきれいに折るコツ
折り紙で立体的な作品を作るために、押さえておきたいコツがあります。ここでは、立体折り紙をキレイに折るコツを3つ紹介します。
折り筋をしっかりつける
折り紙を折るときには、折り筋をしっかりつけることがコツです。折り筋がしっかりついていないまま折ると、角が出ずに仕上がりがきれいになりません。
また、折り筋が付いていないと、折り紙を重ね入れる際に、上下左右の端が合わなくなってしまうこともあります。爪の腹や定規などで押さえて折ることで、折り筋がくっきりと出やすくなります。
角や端をぴったりと合わせる
角や端がぴったりと重なっている折り紙は、完成度が高く、より美しく見えます。折り紙を折っていく過程で隙間や空間ができてしまうと、完成後の形が歪んでしまいます。
1つの手順ごとに、きちんと角や線が合っているか確認してから折り進めることがコツです。また、角や端を合わせたあと定規で固定してから折ると、ズレにくく、ぴったりときれいに合わせることができますよ。
大きく柔らかい折り紙を使う
初心者の方やお子さまの場合は、大きく柔らかな折り紙の使用をおすすめします。折り目がきれいに付きやすく、角や端もぴったりと合わせやすくなります。
初めのうちは大きめの柔らかい折り紙を使用して、慣れてきてから小さいサイズや厚手の折り紙に挑戦してみるとよいでしょう。
立体折り紙で工作遊びを楽しもう
折り紙を使って、お花のブーケやくす玉といった立体的な作品を作れます。平面の作品よりも奥行きがでて本格的な仕上がりになるため、お部屋のデコレーションや、絵やポスターの飾り付けなどにもぴったりです。
ひとつひとつの工程で丁寧に折り進めることで、角や線がしっかり揃ったきれいな仕上がりになりますよ。ぜひ折り紙で立体的な作品にチャレンジしてみてください。