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英文パターンで始めるかんたん棒針編み②減らし目編

イケダトモミ

日本の「編み図」とは異なり、文章で編み方が書かれている英文パターン。読めるようになれば、チャレンジすることのできる編み物作品が一気に広がります。

今回は、前回の入門編に続いて「減らし目」の方法をご説明します。

基本の「減らし目」を覚えよう!

前回の①入門編では、“cast on”“knit”“purl”という3つの基本の技法をご紹介しました。

これだけでもいろいろな模様を編み始めることができますが、じつは編み終わりには「減らし目」という技法を使った処理が必要なのです。

knitやpurlだけでは、正方形や長方形の作品しか編むことができませんので、もっと複雑な形の作品を編むためには、編んでいる途中で「減らし目」という技を活用して、目の数を変える必要があります。

材料と道具の準備

材料と道具は①入門編にてご紹介したものと同じです。

イケダトモミ

材料

毛糸(並太の毛糸は初心者の方でも扱いやすいです)

道具

  • 棒針(毛糸のラベルで指定されている太さのもの)
  • ハサミ
  • とじ針

それでは、減らし目の練習をしてみましょう!

①入門編の続きとなりますので、まずはこちらのページで基本の編み方を覚えてからトライしてみてくださいね。

Cast off(編み終わりの処理)

Cast off編み終わりの処理の指示です。多くの場合はここでご紹介する「伏せ編み」という減らし目のことを指します。

編み終わりの一番最後の段になったら、次の手順で目をどんどん減らしていきます。

Cast offの手順

  1. knitと同じ向きに針を入れ、2目編みます。

    イケダトモミ

  2. 右の針に2目乗っている状態です。

    イケダトモミ

  3. 左の針を使って、右の針の2目のうち、最初に編んだ方の目を2つ目に編んだ目にかぶせます。

    イケダトモミ

  4. これで1つ目を減らすことができました。purlの段の上をとじるときは、purlの編み方で編んでから目をかぶせる方がきれいに仕上がります。

    イケダトモミ

  5. knitと同じようにまた1目編みます。

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  6. 右の針に2目乗ったら、先に編んだ方の目を後から編んだ目の上にかぶせます。

    イケダトモミ

  7. 5〜6を最後の1目になるまで繰り返します。

    イケダトモミ

  8. 最後の1目を10cmほど引き出します。

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  9. 引き出した目をハサミで切り、毛糸玉についている方の毛糸を抜き取ります。

    イケダトモミ

  10. 切った糸を針に通します。

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  11. 裏の目の目立たなそうなところに、何箇所か針をさし、そのまま引き抜きます。

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  12. 余った毛糸を切ります。編み始めの糸も同様に処理します。 

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knit 2 together =k2tog(左上2目一度)

次に、knitで編んでいる途中に出てくることが多い“k2tog”という減らし目です。

日本語では「左上2目一度」と呼ばれている編み方です。

普通のknitは1目ずつ編みますが、k2togでは2つの目を同時にknitと同じように編みます

k2togの手順

  1. 手のかまえはknitの時と同じです。左の針の右から2つめの目の左側に右の針を置きます。

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  2. 左の針にある2つの目にいっぺんに右の針をさします。

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  3. 右の針で毛糸をすくい上げ……

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  4. そのまま引き抜き、新しいループを作ります。

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  5. 左の針から、編めた目を落とします。これで1目減らすことができました。

    イケダトモミ

purl 2 together =p2tog(左上2目一度(裏目))

今度はpurlを編んでいる途中に出てくることが多い、p2togという編み方です。

日本語では、裏目の左上2目一度と呼ばれます。

この編み方では、2つの目を同時にpurlと同じように編みます。

p2togの手順

  1. purlを編むときと同じようにかまえ、左の針の目の右から、右の針を2目同時に通します。

    イケダトモミ

  2. 右の針に毛糸をひっかけ……

    イケダトモミ

  3. そのまま引き抜き右の針の上に新しいループを作ります。これで1目減らすことができました。

    イケダトモミ

棒針編みの作品づくりにチャレンジ!

減らし目を覚えると、一気に作品の幅が広がります。

まずは定番のマフラーやニット帽に挑戦してみるのがおすすめ。

マフラーやニット帽が編めるようになったら、ハンドウォーマーや靴下にステップアップしていくことができますので、お気に入りのパターンを見つけて、編み物ライフを楽しんでくださいね。

次回は実際にマフラーのパターンをご紹介します。これまでにお伝えした方法で編めますので、ぜひチャレンジしてみてください。→英文パターンで始めるかんたん棒針編み③マフラーの編み方

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ライター

イケダトモミ
イケダトモミ
イギリスのブリストルへ留学中、現地の編み物に親しむ。英語で広がる編み物の世界を初心者の方にも楽しんでいただければ嬉しいです。